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昨夜、見たことを話した。
「え?やっぱりそうか!」
「え?やっぱりって、どういうこと?」
「茉子から聞いてた彼は、女の人と上手く話せないとか…だったな?」
「うん。」
「だから、俺もまさかと思ったんだけど、残業して帰る時に、女の人とイチャイチャしてるカップルを見て、よく似てたんだよ、彼に!」
「え?そうなんだ。」
「仕事柄、多くの人と関わることがあるだろうし、あれだけの資産家になったんだから、そりゃあ周りの女は放っておかないだろう!俺が見たのは、明らかにキャバ嬢風のお姉さんだったなぁ〜完全にキスしてた。挨拶程度じゃないよ、濃厚なキス」
「え?やっぱり?昨日、私が見た人は、キャリアウーマン風。」
すでに2人…
「そうか…で?今朝はどこから来たの?」
「マンションに戻ったの」
「まだ解約してなかったの?」
「うん、でも、もうギリギリ今週末には、出なきゃいけないから、新しい所を探さないと…」
「茉子!俺の所に来い!」
「ダメだよ。こっちがダメだから、こっちへって…」
「俺は、待ってる!って言っただろ?」
「まだ、智輝と話せてない。」
「話せる状態じゃないだろ?」
すると、智輝から電話が鳴った。
「出ないのか?」
「今は、何も話したくない。」
「今夜、何処か外で話せないか?メールで聞く。」
「そうか…とにかく、週末からは俺の所に来い!」
「ううん、ありがとう、気持ちだけいただきます。」
「頑固だなぁ〜とりあえず会社、行くか。」
と、駅から2人で歩き出す。
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