話し合い

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話し合い

智輝にメールを入れておいた。 『分かった。また連絡する』 忙しいのだから、時間は取れないかもしれない。 でも、話さなきゃ何も進まない。 茉子は、お昼休みに携帯電話で、すぐに入れる賃貸マンションを探す。 しかし、どこも条件が厳しい。 ずっとスマホを触っていたから、お昼ご飯も進まない。いつもは、お弁当なのに、久しぶりに食堂で食べた。 「茉子、珍しいね」と、先輩が前の席に座る。 「あー今日は、お弁当を作る時間がなくて…というか、しばらくは、作れないかもです。」 「どしたの?」 「マンションの契約期限が今週末だから、出なきゃいけなくて…」 「え?そうなの?」 「はい、で、探してるんですけど、条件が厳しいですね。」 そう話してると、凌也が来た。 「吉本さん!うちのマンションに空きがあるみたいだよ。大家さんの知り合いが1年間留守するから、その間だけだけど…その分、お安くしてくれるとか…」 「えーいいじゃん!そこにしたら?」と先輩。 少し怪しい、と疑う茉子、凌也がニヤついている。 「そうですね…」 「お願いします、この子困ってて…」と先輩。 「分かった、すぐに連絡しておくよ。」 決まってしまった… それは、本当に凌也のマンションの1室?それとも、凌也の部屋じゃないだろうね?と疑う。 一応、ホントに凌也のマンションの1つ下の階らしい。なら、いいか…しかもお安くしてくれるなら有り難い話だ。 そして、夕方、智輝から 『仕事、途中で抜け出せるからご飯を食べながら、話そう!』と返信が来た。 『了解。場所と時間、指定して!』 『定時に迎えに行く』と来た。 「え?」わざわざ会社まで…仕方ない、とにかく話さなきゃ。 凌也に、その旨を伝えた。 「そっかー、分かった。気をつけて!何かあったら、すぐに連絡しろよ。」 「はい」
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