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「トモキ、すごくいいよ。」
「ホント?」
「うん、完璧!モテるよ〜」
「それはないよ。」
「そうかなぁ〜」
「それに、モテなくていい。俺は、マコだけに褒めて貰えればそれだけでいいから…」
「トモキ…」
少し困った顔をしたような気がした。
「俺、本気だから…とりあえず2番目でいいから…」
「ヤダ〜そんな言い方…2番目って、ホントにツラいんだから…」
「そうだな、マコが一番よく分かってるんだよな、ごめん。でも、それぐらいの覚悟はあるって言うことだよ。本気だから…」
「ありがとう、もう少し考えさせて…」
「うん、分かった。」
「美容院の人、私のこと誰だと思ってたのかなあ?」
「聞かれたよ、彼女ですか?」って…
「え?そうなの?なんて答えたの?」
「はい!って言った。」
「え?ふふ」
「なんか嬉しくて…『一生懸命で、可愛らしい彼女さんですね!』って…」
「ふふ、そうなんだ。ま、いいか…」
「マコ、遅くなったけど、お昼食べに行こうよ。」
「うん。」
「何が食べたい?」
「オムライス」
「オムライスか、了解!」
そう言って、またオシャレなお店に着いた。
「ショッピングモールの中で良かったのに…また、なんか高級そう。」
「ここのオムライスが最高なんだよ。」
「へ〜そうなんだ。楽しみ〜」
そして、出て来たオムライス。
ホントに美味しかった。
でも、きっと、何千円もするオムライスだ。
やっぱり、すごく贅沢な気持ちになった。
「ご馳走さまでした。美味しかった。ありがとう。」
「良かった。」
店を出て、車に乗り込む。
「トモキ、いつもあんなに高級な食事してるの?」
「え?まあ、あーいう感じかなぁ?」
「今度、素朴なオムライス、作ってあげるよ。」
「え?ホントに?最高に嬉しいんだけど…」
「ふふ、大袈裟な…オムライスは、素朴で良いのよ。」
「そっかー。なあ!マコ、ウチに来ない?」
「お宅拝見?」
「うん、どういう所に住んでて、どういう仕事をしてるのか?全部知って欲しいから…」
「分かった!何もしない?」
「ふふ、中学生かよ…」
「一応ね、男女だし…」
「まだ、付き合ってないから、何もしないよ。許可は、取ってからにするよ。」
「うん。」
そっかーやっぱり、トモキも男なんだ!と思い知った。
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