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同棲2
怒涛のような日々が過ぎた。
この1ヶ月は、ホントに何だったのだろう?
2人は、色んな試練を乗り越えて、
それでも、一緒に居たい!と思える相手だったんだと気づいた。
凌也が茉子の部屋に居て、引っ越しの手伝いをしている。ただ、それだけのことが茉子は嬉しかった。
「茉子、コレは処分?持って行く?」
「処分する。」
「了解〜」
妙に、凌也のことが逞しくて、カッコ良く思えた。
ジーっと見つめる
「ん?」
ぎゅーと凌也を抱きしめた。
「何?嬉しいんだけど…♡」
「ありがとう」
「ううん。こちらこそ〜。あー茉子そんなことされたら…」
と、マスクを外しキスをする
「ダメだよ、マスク外したら…」
「家族はいいの♡」
「ふふ、家族」
「そうだよ、今日から家族だよ。なんなら、もう夫婦になる?」
「ううん、まだだよ。」
「そうだな、茉子のご両親に挨拶に行かなきゃ」
「え?」
「結婚しよう!」
やっぱり、涙が溢れた。
「あーどうしよう!もう泣かせないって言ったのに…」
「ふふ、これは嬉し涙だから…」
「だよな。もうずっと一緒に居たいから…な!俺と結婚してください!」
「こんな私でいいの?」
「もちろん!茉子しか考えられないよ。」
「ありがとう〜よろしくお願いします。」
「やった〜!やっとだよ。あー長かった〜」
「でも、お嬢様のこと、きちんとしてからね。」
「うん、分かってる。これからは、婚約者だからな!」
「うん。」
「ありがとう、茉子♡」
「こちらこそ、ありがとう凌也♡」
自然と優しく唇を重ねる
「さあ、運んで、要らない物は処分して、新居へ向かいましょう!」
「うん」
「あ、ホントの新居、どうする?探さなきゃな」
「凌也のマンションがイイよ。」
「そう?」
「うん」
場所なんてどこだっていい。今は、2人が一緒に居られることが大切だと思えた。
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