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凌也は、たくさんの荷物を処分してくれて、必要な荷物を、借りてきてくれたトラックに積んで運んでくれた。茉子は、結局、置きっぱなしになっていた自分の車に乗り込んで、凌也のマンションへと向かった。
「今日からお世話になります。よろしくお願いします。」
「よろしくな!」と抱きしめる凌也。
1ヶ月離れていたから、嬉しくて仕方がない。
経った1ヶ月。されど1ヶ月。
「ずっと、このまま抱き合ってるつもり?」
「そうしてたいけど…そうもいかないな、片付けるか!」と、運び始めた。
「お願いしまーす。」
全部運び終わり、2台で一緒にトラックを返しに行った。
「ありがとうね」
「うん。飯食いに行こう。」
「うん。」
帰りは、茉子の車に2人で乗って、運転してくれる凌也。そのまま、お昼ご飯を食べに行って、ついでに食料品の買い物をして帰った。
凌也もカッコイイSUV車に乗っている。
「凌也の車、カッコイイけど、少し大きいから私には、運転出来ないなぁ」
「イイよ、茉子は隣に乗ってくれてたら…」
急に真面目に答える凌也に驚いた。
「ん?」
「うん。」すごく嬉しかった。
「なんなら、茉子が乗れる大きさに買い替える?」
「ううん、あの車カッコイイから乗ってて欲しい」
「そう?」
「うん、私の車は有るし…」
晩ご飯は、2人で一緒に餃子を包んで焼いた。
凌也は、一人暮らしが長いから、簡単な料理なら出来る。
「美味っ!」
「美味しい〜!胡麻油でカリッと焼けるね」
「うん、皮パリパリが美味いな!」
「隠し味が入ってるんだよ。」
「え?何?コクがある!」
「そう!」
「えー分かんないなぁ」
「お味噌!」
「え?そうなの?」
「うん、だから、味に深みがある!」
「えー?ホントに分かってる?」
「分かるよ。」
「ふふ、あ〜ビールに餃子、サイコー」
「サイコーだな。」
凌也のマンションで、一緒に食事をするのは、ホントに久しぶりだ。
食べ終わると、一緒に洗い物をする。そして、お風呂の用意。
「茉子、久しぶりに一緒に入る?」
「え?う〜ん…」と悩む茉子。
「何恥ずかしがってるの?」
「だって…なんとなく…」
「じゃあ、1人ずつ入る?」
「うん。凌也、先に入って!」
「分かった。いつでも入っておいで!」と、言って
入って行った。
でも、茉子は入って行かなかったから
「なんで?入って来ないの?」と笑って出て来た凌也。
「ふふ、恥ずかしいもん。」
「ふ〜ん、どうせ今から全部見るけど…」と笑ってる
「え?」逃げるようにお風呂に入って行った茉子。
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