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丁寧に、綺麗に、洗い流さなきゃ…
なんだか緊張してるのかなあ〜と思う茉子。
あの日々は、一体なんだったのだろう。
あれも、きっと良い思い出に変わるだろう。
智輝には、智輝らしく幸せになって欲しいと思う茉子。
お風呂から上がり、髪を乾かしていると、凌也が近づいて来た。
黙って、ドライヤーを取り茉子の髪を乾かす。
「ありがとう」
「いいえ」と言いながら、チュッ
「あ!」
笑ってる凌也
一瞬のことでボーっとしてた茉子
「はい、出来た!」
「ありがとう」と、凌也の方を向いて、首に手を回す茉子
焦らす…焦らす…
「え?茉子?」
「ふふ」と笑って何もしない。ただただ見つめてる。
「茉子〜♡」と、痺れを切らしたのは凌也
自分からキスしてしまった。
「う〜ん、もう〜待てない!」
「ダメだなぁ〜」
『仕方ないから、してあげるか…』
久しぶりに熱い熱い口づけを交わす
止まるはずもなく…2人が納得するまで…口づける
すると、凌也は茉子を抱き抱えて寝室へ
準備万端に部屋は、暖められている。
ブレーキが壊れているかのように、夢中で抱き合うふたり、茉子の目からは、涙が溢れた。
「茉子、大丈夫か?」
「うん」
凌也は、優しく優しく、茉子を包みこむように抱いた。
『愛おしい』その言葉がピッタリだ。
凌也の茉子への思いは、以前と変わらないが、
茉子は、彼女が居る凌也だと思っていたから、
今は、嬉しくて仕方がない。
ずっとずっと…こうして愛されたかった。
いつもは、自分は2番目、また、この人は、彼女を抱く!そう思っていたから…
そんなことは、最初から無かったんだ。
なのに…私は何をしてるんだ、と茉子は、切なくなった。「ごめんね、凌也」
「謝ることなんて何もないよ。」
「茉子は、今ココに居る、それだけで嬉しいから…」
凌也の言葉に、茉子は、幸せを感じた。
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