同棲2

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金曜日の夜、凌也の車でタワーマンションへ 「ホントにすごいマンションだなぁ〜」と驚く凌也 「すごいよね〜」 「彼が頑張ったのは、ホントだもんな」 「そうだね…」 入口で部屋番号を押し、松田さんを呼ぶ。 「6階までお上がりください。」と… コンシェルジュさんの居る6階で待つ。 「あー茉子様、お待たせ致しました。」 「あ、松田さん、お手数おかけして申し訳ありません。」 「いえいえ、大丈夫ですよ。」と、台車に乗せて持って来てくださった。 「はじめまして、山上と申します。」 「はじめまして、松田と申します。」 「お手数おかけしました。」と凌也 「いえいえ、これぐらい、なんてことございませんので…こちらこそご足労いただきまして、ありがとうございます。」 『茉子様のお相手が、しっかりされた方で良かった。 幸せになって欲しい』と思う松田。 「それでは、私は…」 「あ、あとで台車をお返しに…」 「いえ、結構です。そのままお持ち帰りいただいて構いませんので…」 「ありがとうございます。」 「私がこんなことを言うのも、アレですが…どうぞお幸せに〜」 「ありがとうございます。」 「ありがとうございます。お世話になりました。失礼します。」 「良い人だな。」 「うん、すごく良い人。」 『松田さん、ありがとう』と茉子は、後ろ姿を見送った。 家に帰って、糠床、お味噌、梅干しを確認。 きっと松田さんが手入れしてくださっていたのだろう。 糠床には、胡瓜が漬けられていた。 お味噌も熟成され、良い風味で綺麗なままだ。 梅干しもカビないように、チェックしてくださっていたのだろうと思った。 さすがだ、1つ1つ丁寧に… 時間をかけて、ようやくこの状態になったのだから… そのことが分かるのは、作ったことがある人だけ。 無駄にならなくて良かった。 『松田さん、ありがとうございました』 感謝しかない。
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