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お嬢様の真実
それから、少しして、お嬢様から凌也に連絡があったようだ。
『私は、もう大丈夫です。ご迷惑をかけしてごめんなさい。でも、最後にもう一度お会いしたいです。』
「う〜ん…」
「どうしたの?」
躊躇なく茉子にスマホの画面を見せる凌也
「え?」とうとう来た!と思った。
「どうしようかなぁ〜」
「どうするの?」
「茉子、一緒に行ってくれない?」
「え?そんなことしたら、せっかく落ち付いたのに…」
「でもな…」
「大丈夫!私は凌也を信じてる!」
「抱きつかれるかも…」
「そうかもね…」想定内だ
「キスして!って言われるかも…」
「そうかもね…」
少し顔色が曇る茉子
やっぱり、キスはしたことがあるんだ。
「大丈夫!でも、どうしても…って言われたら…ほっぺになら、許してくれる?」
仕方ない…
「うん。唇以外なら…」イヤだけど…
また、自殺する!って言われたら…と思うと恐怖だ。
ホントは、凌也に触れて欲しくない。でも、頬なら…仕方ない…
不安そうな顔で、そーっと凌也の頬を撫でる
頬にキスをする茉子
「どうして、頬?」
「なんとなく…」
「茉子は、ココでしょう!」と、唇にキスをする凌也
「うん、大丈夫だよね?」
「うん、大丈夫だよ♡頬にもキスしないよ!」
「ホント?」
「うん」
「いつ会うの?」
「明日だって…」
「分かった、先に帰って美味しいご飯作って待ってるね。」
「うん、すぐに帰るから待っててね。」
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