真実

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そして、到着した場所は… ぽっか〜ん! 一等地に聳えるタワーマンション! 「すごい!」 「さあ、入ろう!」 「何階?」 「32階」 「え?いったい何階まであるの?」 「35階」 エレベーターに乗る 「うわ〜フロントが途中にあるんだ。しかも、綺麗だね〜あ〜なんだっけ?コンシュ○✖️△…さんが居る。」 「ハハハ、コンシェルジュね!うん、そうなんだよ。」 「言いにくいのよ、早口言葉みたいで…苦手なの」 「ふふ」 「賃貸?分譲?」 「分譲」 「えー!買ったの?すご〜い!」 『いったい、いくらで買ったのだろう?すごく気になったが聞けない』 ピーン!32階 「はい、どうぞ」 「お邪魔しま〜す。え〜〜!」 マコは、想像を絶する高級感に、唖然とした。 「あ、適当に座って!」 「何コレ?高級家具屋さんのショールームか、 TVでお金持ちのお宅訪問してる時にしか見たことないような家具の数々!これもまた、舌を噛みそうな名前の家具屋さんの?」 「これは、舌を噛まずに言えると思うけど…」 大きなソファーセットに、ダイニングセット、 システムキッチン。 大きな窓から見える景色は、絶景だ。 「トモキ!あんたヤバイ仕事してるんじゃないでしょうね?」 「イヤイヤ、ちゃんとした合法的な仕事だよ。」 「そう?なら良いけど…」 窓に近寄ってみる 「すご〜い!」 タワーの展望台から見る景色のように、 ついつい自分の家を探してしまう。 「ウチは、どの辺りかなぁ?」 「マコまだ実家?」 「ううん、働き出してからマンションで1人暮らし。 狭い部屋だけどね。」 「そっかーもちろん俺も1DKから始めたんだよ。」 「今、1人でこんなに広い所に住んでるの?」 「うん。」 「へー綺麗にしてるね」 「あーたまに秘書が掃除に来る」 「へー秘書さんと恋に落ちたりしないの?」 「残念ながら男だし、俺そっちの趣味はないから…」 「なんだ、美人でセクシーな秘書さんを想像しちゃった。」 「ハハ、なんでだよ!俺、女の人と話すのは、あまり得意じゃないから…」 「えー!ちょっと待ってよ!私も一応、女なんですけど…」 「マコだけは、違う。特別だから…」 「あら、意味深な言い方ね」 「俺、ホントにずっと好きだったんだよ。中学の頃から…気付かなかった?」 マコは、告白に照れながら、チャカそうかと思ったが、すごく真面目に言われたので、真面目に答えようと思った。
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