506人が本棚に入れています
本棚に追加
騒がしかったせいで、凌也の同期の吉岡さんまで、来られてた。
「おめでとう!良かったな。」
「ありがとう、どうして?」
「ちょうど帰ろうと思ったら、ざわついてるから覗いたら、お前と茉子ちゃんだったから驚いたよ。気になって、皆んなと一緒に戻って来ちゃったよ。」
「そうか、すまなかったな」
「いや、おかげで良いものが見れて良かったよ。じゃあ、お幸せに!茉子ちゃんも…」
「ありがとうございます。」
「ありがとう!じゃあまたな。」
「おー!」
それからは、部内で大盛り上がり!
「おめでとう」の嵐。
「もうホント驚いたわよ〜でも、お似合いだから嬉しい!」と山口先輩
「おめでとうございます!ほんと、まさかですよ。山上さん!もう一生お嬢様から離れられないのか?と思ってましたよ。」と後輩の伊藤くん
「バカ!何言ってんのよ。」と山口先輩
「いや、いいんだ。そう思われても仕方ないし…そもそも茉子もそう思ってたんだから…」
「きゃっ♡茉子って、ふふ」
「あ、つい…」
「ふふ」つられて嬉しそうに笑う茉子
「茉子、良かったね」と山口先輩
「はい、ありがとうございます」
「しかし、焦ったわよねー、とっとと居なくなって…まさか、迎えに来てた車に乗ってたなんて思いもしないで、電話かけまくって、メールもいっぱい送って…」
「え?」と今ごろ携帯電話を見る凌也。
「うわ!ホントだ。」
「な〜んだ、見てなかったんかい!」
「茉子の電話で、すぐに戻って!って言われたから、何かあったのか?って」
「なるほど、茉子の声しか聞こえなかったって事だね」
「あ、なんか、すみません。」と謝る凌也。
「ふふ、仕方ないわね。愛の力だね。良かった、戻って来てくれて。で、いつ結婚するの?」
「俺は、もう今すぐにでも…」
「きゃっ♡ふふふふ」
「でもまあ、茉子のご両親に挨拶してからですね。
茉子、週末忙しくなるぞ!」
「え?ホントに?」
「うわーおめでとうございます!」
お祝いムードで、久しぶりに皆んながニコニコ。
暗いニュースが多い中、明るいニュースに、皆んなが幸せな気持ちになれた。
「おめでとう〜」
「おめでとう!」
最初のコメントを投稿しよう!