宣言

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騒がしかったせいで、凌也の同期の吉岡さんまで、来られてた。 「おめでとう!良かったな。」 「ありがとう、どうして?」 「ちょうど帰ろうと思ったら、ざわついてるから覗いたら、お前と茉子ちゃんだったから驚いたよ。気になって、皆んなと一緒に戻って来ちゃったよ。」 「そうか、すまなかったな」 「いや、おかげで良いものが見れて良かったよ。じゃあ、お幸せに!茉子ちゃんも…」 「ありがとうございます。」 「ありがとう!じゃあまたな。」 「おー!」 それからは、部内で大盛り上がり! 「おめでとう」の嵐。 「もうホント驚いたわよ〜でも、お似合いだから嬉しい!」と山口先輩 「おめでとうございます!ほんと、まさかですよ。山上さん!もう一生お嬢様から離れられないのか?と思ってましたよ。」と後輩の伊藤くん 「バカ!何言ってんのよ。」と山口先輩 「いや、いいんだ。そう思われても仕方ないし…そもそも茉子もそう思ってたんだから…」 「きゃっ♡って、ふふ」 「あ、つい…」 「ふふ」つられて嬉しそうに笑う茉子 「茉子、良かったね」と山口先輩 「はい、ありがとうございます」 「しかし、焦ったわよねー、とっとと居なくなって…まさか、迎えに来てた車に乗ってたなんて思いもしないで、電話かけまくって、メールもいっぱい送って…」 「え?」と今ごろ携帯電話を見る凌也。 「うわ!ホントだ。」 「な〜んだ、見てなかったんかい!」 「茉子の電話で、すぐに戻って!って言われたから、何かあったのか?って」 「なるほど、茉子の声しか聞こえなかったって事だね」 「あ、なんか、すみません。」と謝る凌也。 「ふふ、仕方ないわね。愛の力だね。良かった、戻って来てくれて。で、いつ結婚するの?」 「俺は、もう今すぐにでも…」 「きゃっ♡ふふふふ」 「でもまあ、茉子のご両親に挨拶してからですね。 茉子、週末忙しくなるぞ!」 「え?ホントに?」 「うわーおめでとうございます!」 お祝いムードで、久しぶりに皆んながニコニコ。 暗いニュースが多い中、明るいニュースに、皆んなが幸せな気持ちになれた。 「おめでとう〜」 「おめでとう!」
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