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茉子は、仕事帰りに、智輝のマンションに着き、松田さんに連絡。
6階で待つ。しばらくすると、降りて来てくださった。
「ホントに、こんな大金をいただいてもいいのでしょうか?」
「ビジネスですから、貰っていただかないと…
きっと今後も飛躍すると思いますので、御了承くださいますようお願い致します。」
「それは、もちろんです。」
「あ、茉子様、申し訳ありません。1枚書類を忘れて来てしまいました。申し訳ありませんが、一緒にお部屋まで行っていだけませんか?そしたら、また戻ってくる年寄りの手間が省けるのですが…」
「分かりました。」
「恐れ入ります。」
そう言って、懐かしい智輝の部屋に、久しぶりに足を踏み入れた。
「そんなに経ってないのに、懐かしいなぁ〜」と、
窓際の景色を見る
「いつ見ても、綺麗だなぁ〜」
「社長とご結婚されると毎日、見られますのに…」
「あ、松田さん、私、結婚しました。」と告げる。
「え?先日の方とですか?」
「はい、そうです」
「そうでしたか…それは、おめでとうございます。」
「ありがとうございます。」
書類にサインをする茉子
「ありがとうございました。これで全ての手続きは、終了となります。」
「こちらこそ、ありがとうございました。松田さんには、お世話になりっぱなしで…」
「良かったら、これどうぞ。」と会社帰りに買って来たプリンを差し出す。
「ありがとうございます。大好物でございます。」
「智輝も好きですよね?分けてあげてください。」
「かしこまりました。」
「では、私はこれで失礼します。松田さん、ありがとうございました。どうぞお元気で!」
「こちらこそ、ありがとうございました。茉子様どうぞお元気で〜お幸せに」
「はい、失礼します。」と、ドアを閉めた。
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