結婚

3/6
前へ
/87ページ
次へ
茉子は、仕事帰りに、智輝のマンションに着き、松田さんに連絡。 6階で待つ。しばらくすると、降りて来てくださった。 「ホントに、こんな大金をいただいてもいいのでしょうか?」 「ビジネスですから、貰っていただかないと… きっと今後も飛躍すると思いますので、御了承くださいますようお願い致します。」 「それは、もちろんです。」 「あ、茉子様、申し訳ありません。1枚書類を忘れて来てしまいました。申し訳ありませんが、一緒にお部屋まで行っていだけませんか?そしたら、また戻ってくる年寄りの手間が省けるのですが…」 「分かりました。」 「恐れ入ります。」 そう言って、懐かしい智輝の部屋に、久しぶりに足を踏み入れた。 「そんなに経ってないのに、懐かしいなぁ〜」と、 窓際の景色を見る 「いつ見ても、綺麗だなぁ〜」 「社長とご結婚されると毎日、見られますのに…」 「あ、松田さん、私、結婚しました。」と告げる。 「え?先日の方とですか?」 「はい、そうです」 「そうでしたか…それは、おめでとうございます。」 「ありがとうございます。」 書類にサインをする茉子 「ありがとうございました。これで全ての手続きは、終了となります。」 「こちらこそ、ありがとうございました。松田さんには、お世話になりっぱなしで…」 「良かったら、これどうぞ。」と会社帰りに買って来たプリンを差し出す。 「ありがとうございます。大好物でございます。」 「智輝も好きですよね?分けてあげてください。」 「かしこまりました。」 「では、私はこれで失礼します。松田さん、ありがとうございました。どうぞお元気で!」 「こちらこそ、ありがとうございました。茉子様どうぞお元気で〜お幸せに」 「はい、失礼します。」と、ドアを閉めた。
/87ページ

最初のコメントを投稿しよう!

506人が本棚に入れています
本棚に追加