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アイザック坊っちゃん、何を思ってそんな靴を履いたの…。
20才の姿絵を見せて貰ったけど…あまり興味ない。それに、はっきり言って好みじゃない。
私は王子が7才になったとしても痛くも痒くもないのよね。影でも何でもいるでしょ。
人前に立つのをその人にして、大人になったら交代すればいいのよ。いつまでも若くて綺麗な王子か王太子か国王、その時は何になってるか知らないけれど、女性は喜ぶだろうしね。
「君の事は一通り調べさせてもらった。」
「……何をですか?」
まずい…
「君には借金があるね。」
「…だから何ですか?」
そう、私には莫大な借金がある。父親が賭博でガッツリ負けたから。なんと保証人は子供の私にされていたのよ!
私は売られそうになったのを逃げて逃げて逃げまくって、簡単にいうと借金ふみたおしてるのである。いわゆる犯罪…。
「それを代わりに払おう。もうコソコソする事もなく生きていける。それに、結婚もアイザックの我が儘。正式な物ではない。」
「やります!」
正式じゃないって事は、終わりはあるって事だよね。借金なくなるんだしやるわ!
「魔法を解くまでは必ず一緒にいてやってくれ。」
『必ず』って、
最後の最後に、それ言うの酷くない?
「はい…。」
としか答えようないよね…。
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