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 扉を開けるとそこには、クリスマスの足音。  ヒイラギとポインセチアで飾られたガス灯、少しだけ雪の積もる石畳、きらきら輝くイルミネーション。  俺と彼女の瞳の色の空には、星がいくつも輝いている。 「行こうか、星集めの画家さん」  そっと手を差し出すと、彼女も俺の手を優しく取った。  小さな幸せが、彼女の描く星のように、心の中で瞬いた。
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