キミのとなり、365日  

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陽ちゃんとは、私が生まれたときからずっと一緒だった。 私が生まれる少し前に隣に引っ越してきた陽ちゃん一家とは、物心がついた時には既に家族ぐるみの付き合いになっていた。そんな私にとって、彼はお兄ちゃんのようであり、それでいて一番近い異性でもあった。 陽ちゃんも私も一人っ子だということもあって、兄妹のように育てられてきたし、小さい頃はよく同じ毛布で寝て、お風呂だって一緒に入っていた。私達が顔を合わせなかった日なんて、きっとこの16年間で数えるほどしか無い。 そんな日々を過ごしてきた私にとっては、彼がいつもそばにいることが当たり前だった。 幼稚園も小学校も中学校も同じところっだったし、高校だってわざわざ陽ちゃんを追いかけて受験した。ひとつ年上の彼がいつも先に行くのが寂しくて、いつだって早く追いつきたかった。 お隣に住んでいる幼なじみの隣りにいるのは、私。当たり前のことなんかではないのに、頭の何処かでは普通のことだと思っていたからこそ、ずっと追いかけてきたんだと思う。 いつからか好きだったのかと問われたら、明確な時間は答えればいけど......。とにかく、私は陽ちゃんのことが大好きだ。
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