キミのとなり、365日  

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こうして話すのも、ほとんど日課みたいなもの。 お風呂上がりにベランダでジュースを飲む陽ちゃんに合わせて、私も顔を出す。今日は私のほうが早かったけれど、こんな風に他愛のない話ができる時間はとても楽しくて、さっきまでの寂しかった気持ちも和らいだ。 「お前さー」 「なに?」 「俺とばっかいたら、彼氏できねぇぞ」 「いいもん、別に」 私が好きなのは陽ちゃんなんだから、なんて言う勇気はまだないけど、幼なじみというポジションは私だけのもの。それさえあれば、誰よりも彼の近くにいられるんだから。 「そろそろ兄離れしろよ」 「お兄ちゃんじゃないじゃん」 「似たようなもんだろ」 「全然違う!それに、私達キスした仲じゃん!」 ムキになった私の言葉に、陽ちゃんは飲んでいたサイダー噴き出しそうになった。 「......お前、それ誰にも言うなよ」 「私達のファーストキスのこと?」 「誤解を生みそうな言い方はやめろ」 「本当のことでしょ?」 陽ちゃんは深い溜め息の後で、「幼稚園の話なんてノーカンだって言ってるだろ」と聞き飽きた言葉を口にした。
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