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「栞さん、二階はどうするの?」
「冬弥様がもう済ませちゃったの。そんなに物もないからすぐ終わっちゃって。終わったら休憩してね」
「うん」
拭き掃除を終わらせてから、航平とココアを飲んでいると、「終わりました?お昼は下宿の方で食べるので来てくださいね」と何故かご機嫌。
「なんだろうね?」
「さぁ?」
ココアを飲み終わってから厨房へ行くと、台の上にはこんなにあったのかと言うほどの食材。
「冬弥、早くしてくれ」
「早く鶏肉切り分けてくださいよ。その後は那智の大好きな魚ですよ魚!」
「お前がやれよ!」
文句を言いながらも鶏肉を切り分ける横には豚肉の塊……
「僕も手伝おうか?」
「頼む……航平、お前は魚やれ魚」
「俺、肉の方がいい」
チッと言いながらも交代し、お肉をどんどん切ってはジップロックに入れ冷凍庫へ。
「冬弥さん、豚肉はトンカツ用ですか?」
「ええ。とりあえず全部切ってから一枚ずつラップしてください」
航平が切り、自分がラップをしていき、何とか終わったところで那智も魚から解放されている中、寸胴鍋と格闘している冬弥。
「那智ー、反対側持ってください」
「やっと終わったと思ったのに」
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