絶対復讐

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十八歳、私はこの地方大学に入学した 有名大学でも、国立でもなく、所謂Fランってやつだ 高校からそのままエスカレーターで大学に進学しただけの、特に受験勉強を頑張ったわけでも、希望の大学でも、憧れの大学ってわけでもない 入れるところに入った、それだけの話 私のような人間は何十人かはいて、高校から顔見知りの人もちらほらいた そんな中、入学式で一際目を引く同級生 初めて見る顔 それは背が高いからと言う物理的な物もあったかもしれないが、彼は芋臭い同級生の中で目立つ顔立ちをしていた 入学式から数日経つと、もうその彼は同級生や先輩の間で”アイドル”のような扱いを受けて目立っていたんだ その様子を傍から見ながら私は そんな人、私とは関わることも付き合うことも一生ないだろうなって思って雲の上の存在だった だけど事態は変わった 「付き合って下さい」 突然彼に言われてから私たちは恋人同士になった なんで? 私? それから彼は私だけのアイドルになった だけど 「あんなブスと一緒にいるなんて不釣り合い」 「遊ばれてるだけだよ」 みんなの冷たい言葉が次々に私の心臓を貫く
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