気分屋の君

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その日は辛いことがあって、癒し欲しさにまた君に会いに行った。毎日来てるんだけどね〜なんて思いながら 「いるといいな…」 「にゃ…」 最近お気に入りらしい、近くにあったバイクのとこに寝ているかな、なんて覗いたら目が合って。降りてきてくれた。 居て欲しい時に居るのが嬉しくて堪らない。偶々だろうけど。それでも 「癒し…」 「にゃあおん」 綺麗な青空みたいなキラキラした瞳の君が撫でてと強めに頭を擦り付けてきて、うんと撫でまくった。毛並みを堪能しながら優しく優しく撫でては撫でて… かれこれ40分くらいはその場に居て構い通していたと思う。足はとうに限界を通り越したけれど、気にしない。立ち上がるのに時間かかっても、その分君と居られるのだから。 流石に1時間は長いかなと思ったけれど、それだけ精神的に疲れていたのだとおもう。いつも思うけれど、ずっと君と居たいなぁなんて… 「もう少し…」 帰ろうかどうかと立ち上がろうとしてはまた、もう少しだけ…もう少し…と手を伸ばす。君は相変わらず擦り寄ってきていた。飽きないのかな?いつまでも撫でていいのかな?なんて少しだけ笑いながら また、明日も君に会いに来るよ。
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