友人の元へ参る

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「じゃあ別にいいんだよ、お前は悪くない、で」 それがやっぱり、俺の中では真実なんだ。 だってヤスヒトは止められなかっただけで、止めなかった訳じゃない。 人の忠告を聞かずに止まらなかった奴の責任まで、抱える必要はやっぱりないはずなんだ。 「そう思えるなら、もっと楽なんだけどね」 そう思えないから、こうして毎年参ってる、と。 自嘲気味に口角を上げるヤスヒトは、そう言って立ち上がる。 この後は……どうするんだろう。 「いつも通り、ファミレス、行こっか」 いつも毎年の恒例通り、この後はファミレスへ行くらしい。
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