写真は独特の表現である

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 写真には、独特な文化がある。  カメラマンは、工学的な知識と感性を合せ持っていなくてはならない。  そして何より、体力がいる。  写真を批評する会が開かれると、どんなカメラで、レンズは何で、露出とか技術的な話題が多い。  被写体をどう撮るかに苦心するはずだが、そこよりまず機材のことを話題にするのである。  自分はここに違和感を感じることがある。  写真に芸術的な価値を認めるのだから、機材が主な話題になるのはおかしい。  例えば、有名な巨匠の絵画を見るときに、筆の種類を話題にしているようなものだ。  その点、鉄道写真の方が、被写体と構図にこだわりを感じさせる。  だが、写真家は鉄道写真を嫌う人が多い。  ジャンルが違うというのである。  家族のスナップ写真に近いということのようである。
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