連鎖二週目 氷解

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さて、俺も帰るか。 歩いていると、異様に足が軽く感じた。 担いでた色んな荷物を降ろせた感じ。 今までの一人での下校とは何か違う。 もちろんいい意味で。 今過ぎ去ったばかりの校門をふと振り返る。 「聖マリアンヌ女子高等学校」と書かれた柱の横に人影が見えた。 今日も塾に行っているはずの彼女が不敵な顔でこちらを見ていた。 俺は歩き出した。 雨の小粒がおでこに当たった。 中々、予報は当たらないものだ。
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