曖昧な朝

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さっきは急いでエレベーターに乗ったから気付かなかったが、昨日飲んでいたバーのホテルにいることに気付く。 1階に到着してエレベーターを降りて、ようやく冷静になってきた。 冷静になってきたら、急に現実に引き戻される。 時計を見ると勤務時間ぎりぎりの時間だ。 急いでホテルを出て、もう一度だけ後ろを振り返り、ベッドで眠っていた男がいないかを確認する。 男がいるはずもなく甘い記憶だけを持って、勤務先へ急いで向かった。
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