まえがき

2/2
10人が本棚に入れています
本棚に追加
/118ページ
最初に言っておくと、このエッセイには一貫性がありません。流れもありません。全部読んでも薬にはならないし、途中から読んでも毒にはなりません。僕が当時感じたことを、そのまま日付順に並べただけです。今の僕は『急に何を言ってるんだ』と思いますが、当時の僕は真剣に描いたんだと思います。 ちょうど、サンマルクカフェの向かいのスーパーで特売が始まったキャベツのようなものです。あのキャベツたちは、特売の今だからこそ主役なんです。特売が終われば、見向きもされなくなるでしょう。きっと在庫が少なくなったら店内の適当な売り場に移され、表舞台にはまた別の野菜が並ぶんです。そんな感じで、僕の話も二転三転します。 僕はここに『特売のキャベツ』をどんどん並べていくだけです。そのキャベツをどうするかは、みなさま次第です。そのままバリバリ食べてもいいですし、みなさまのお家の材料と合わせて美味しい料理に仕立てていただいても良いです。中には『キャベツからこんな量の農薬が!!』と外部に広めて、僕を炎上させる方もいるかもしれません。 なんでもいいから、当時のリアルをそのまま残します。誤字も脱字も間違った解釈も、いっさい手を加えず掲載します。 ツッコミどころもあるかもしれませんが、ご容赦ください。なんせ『特売』なんで。 何か再発見があった方は、その幸福を存分に噛み締めてください。『特売品』でお得な気分になってくれたなら、僕としても光栄です。 そんなこと描いてたら、勤務時間まであと2分です。今から走って出勤です。とりあえずタイムカードを切ったら、まずは満を持してトイレに行こうと思います。 では、また。
/118ページ

最初のコメントを投稿しよう!