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9月、10月
9月17日 16:40
『小説』という日本語を生み出したのは坪内逍遥と言われています。フランス語の『ヌーヴェル』を日本語訳する際に、この単語をあてたそうです。
『ヌーヴェル』は本来、『小噺』のような説話のことを指します。今のような小説のスタイルが確立するのは18~19世紀と、実はかなり最近の話。もともとはちょっと気の利いた面白い話が起源なのです。
だからこそ坪内逍遥も『ヌーヴェル』を訳す際、同じような意味を持つ中国語である『小説』をあてたというわけですね。
「ちょっと面白い話があるから、聴いてくれるかい」
こういうスタンスで眺めてみると、小説がもっと身近に、気軽に感じると思いませんか?
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