奇跡のような

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 奇跡のような、という出来事が、今年も何度かあった。  自分が奇跡のようなことしたこともある。  それは、自分にとって何でもないことだったが、物凄い偉業をやってのけたという眼で見られて、こっちは内心冷めていた。 「こんなことくらいで…… 」  専門家が、専門分野のことを淡々とやると、周りの人からは目を見張るようなことに見えてしまうのだろう。  世の中に奇跡はないと思っている。  充分に調べていなかったり、準備していなかったことを、やってのける人がいると、大袈裟に見えるのだ。  また奇跡は偶然の要素もある。  認知できない部分があるから神秘性を感じるのだから。  「偶然と必然」の問題は、個人の認識の問題だ。  深く考えない時「偶然」というだけで、いつでも現実は必然である。
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