プロローグ

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 眩い光に一瞬目を瞑り、開けたときには一変した姿が広がっていた。  遠い先には木のように生えた光る人工物、青色に輝く橋、魔物のような速さですれ違っていく何か。それはとてもボクたちのいた世界じゃありえないものばかり。  訳がわからなくなって周りを見渡して、ようやく自分が頭から落下している最中なのだと気が付いた。  慌てて体制を整え、上を見上げると、大きな一つの満月が頭上にあった。  もしかするとここは……、トモマサのいた世界。  そう考えるとなぜか納得できる。トモマサは化学が発展し、魔法と同じようになっていると言ったが、確かにこれは魔法と同じに見える。  狸に化かされているような、そんな気がしてきた。  そう考えている間にも刻々と地面は近づいてくる。とりあえず、今は着地の方法をと考えていると、急に自分の真下が一面鏡になった。 「リーリウム!」  即座に融合し、落下の受け身の体制を取る。  鏡にぶつかったとき、それは水面にダイブするような感じだった。痛くない。しかし、一気に空気は変わった。  それまでの街並みとは打って変わってまるで廃墟のような、戦闘後のような荒れた姿に変貌を飛べていた。  そんな中、少し先の方で大きな爆発音や戦闘する音が聞こえる。
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