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第七話『黒猫はかく語りき』
呪詛。
ずそ、すそ、しゅそ、とも呼ばれる。
恨みをもった相手に災禍や災厄が起こるように祈願する“呪い”である。
祈願。
“祈る”は良いことや幸福だけを願うのではなく。
稀に不幸や災いを“祈り”願うこともある。
時に人は、神や仏に祈り縋る。
稀に人は、鬼や魔にも祈り縋る。
祈る。願う。呪う。
呪。呪い。祈り。
それらは言葉の魂、言霊であり、言葉の呪、呪言である。
言霊、言魂。
言葉には魂が宿るとされ、言葉にも呪力が宿る。
はじめに“言葉”ありき。
なに気ない言葉が、相手を深く傷つける場合も同様に。
言葉で人を殺すことも可能であるように。
言葉で人を生かすことも可能なのである。
相手を愛したり憎んだり恨んだり、思いが想いが深く深くなるにつれ、言葉に“呪”が宿る。
人は願う。祈る。縋る。救いを求めて。
愛しみ。憎しみ。苦しみ。悲しみ。哀しみ。
生きたい。死にたい。助けて。救って。
死んで。死ね。殺ろして。殺せ。生きて。生きろ。
幸福であれ。不幸であれ。
それが“言霊”の呪いであり、言魂の“呪詛”である。
***
「魔法とは言葉である。
魔術も然り。お主に憑いておる呪いである“呪詛”もまた然り、なのだよ」
僕の目の前にいるオッドアイの黒猫。
魔法使いの黒猫ナイアーラ・トテップは、僕に憑いているのは“呪詛”だと言った。
だとしたら、今まで僕に災いや災厄、災難などの“不幸”が降りかかっていたのは人為的だというのか。
作為的に、不幸体質にされたという事なのか。
いや、そんなことあるのか。起こりえるのか。現代で、この世で。
「呪われたことに身に覚えはないかね?少年」
きらりとオッドアイの瞳が妖しく揺れ、喋る黒猫が僕に問う。
「えっと・・・、ないと思うんですけど、僕には心当たりも見当たらないですし・・・」
恨まれる、憎まれる。呪われる。
今までも今でも、僕は人との係わりを最小限に留めているし、留めていた。
僕と係わって不幸や災いを移したくない。起きる不幸は僕だけでいい。
だから、人に恨まれたり憎まれたり、ましてや呪われたりなんかはしてないと思う、けど。
僕自身がわからないだけで。案外、存外、僕は恨まれたり憎まれたりしているのかもしれない。呪われる程に。
嘘。
嘘だ。
そして、また僕は息を吐くように嘘をついた。
「ふむ、そうか。だがな、この“呪い”の力は強い。少々恨まれるくらいではこのような力はない。
もっと何か特別な・・・。いや、あるいはもっと昔から過去からなのかも知れぬ」
「そ、そうなんですか・・・」
「すまぬな、少年。この吾輩も流石に呪い、呪術は専門外なのでな・・・」
黒猫は申訳なさそうに。もう一度、僕の額にぽんと触れる。肉球が柔らかい。
「へー、師匠でもわからないことがあるんだー。へーそうなんだー」
白々しく、ここぞとばかりに詰め寄る魔法使いの一番弟子の魔女。金髪碧眼の美少女ナコトちゃんである。
「う、煩いわ、この馬鹿弟子が。
この吾輩にもわからないことがあるし、正直わからないことだらけなのだ。
未知なるもの。不可思議なもの。怪異なるもの。
この世の理の探求。この世の叡智の研究。
それこそが我々、“魔法使い”が求めるもの。この世の真実、真理なのだ。この世はわからないだらけでいい。だから面白いのだ。わかったか馬鹿弟子よ」
「うー、ボクそんなのわかんないもん!師匠のばかばか!」
べー、だ。
一番弟子の少女の舌を眺めつつ、黒猫の師匠はひとつ深く溜息をつき。
「いいか、馬鹿弟子よ。
吾輩たち“魔法使い”が追い求める知識と叡智。終わりなき探求による魔法の真理。世界の理を統べる現在過去未来における叡智の倉庫“アカシックレコード”の探求こそが“魔法使い”にとって永遠の課題なのだ」
と黒猫は少女に叱りながら諭した。
師匠と弟子の。黒猫と少女の。微笑ましい光景を眺めながら。
僕は考える。
呪いの元である、元凶である、あの出来事を。
そう、忘れるはずもない思い出すのは、かつての事件。
今も街中に傷跡が生々しく残る局地的大地震″神戸大震災”であり、未曽有の大災厄“地獄震”の禍々しい記憶。
幼馴染の少女とのあの出来事。
忘れたい記憶。消したい記憶。消えるはずのない記憶の傷。生々しい傷痕。
僕が忘れようとしていた。いや、消したはずだった一人の少女のことを。
***
掴んだ手の温もりが、感触が。鮮明に甦る。
僕が殺した少女。
大好きだった君、可憐な優しい少女。阿頼耶識アリス。
ねえ、アリス。君が、まさか呪いを?僕に“呪詛”を?
そんなに憎んでいたの?
考えれば、そりゃそうだ。あの時、君を。裏切って殺したんだから恨まれても仕方ない。
恨まれて憎まれて、呪われても当たり前だ。僕だけがのうのうとひとり生き残っている。僕は落ちなかった。一緒に死んであげられなかった。
裏切ったのだ。君だけをひとりで死なせてしまったんだから。
いや、違う。僕はどうしようもなく愚かだ。君と一緒に死ぬ勇気もなくて。
あの時、君の後を追って落ちればよかった。それなのに。僕は、そうしなかった。できなかった。
呪。
呪い。
呪詛。
そう、そんな僕は呪われたって当然だ。
そうか。だから、君は甦ってきたのかい?アリス。
そう、僕に復讐する為に、“地獄”から黄泉返ってきたのかい?
君は・・・。
十年ぶりに。僕に逢うために。
僕に復讐する為に・・・、僕を殺す為に・・・。
僕を呪う為に・・・・。
***
うう、頭が、軋む。頭蓋が割れそうだ、目の前の黒猫が何匹にもぼやける。
「おにーちゃん?大丈夫?」
小さな少女が駆け寄ってきて僕の体を抱きしめてくれた。
金髪碧眼の異国の少女、小さな魔女ナコトちゃん。
ああ、温かい。
その華奢で小さな体を精一杯使って聖母のように僕を抱きしめてくれた。
本当にこの子は優しい。僕は純粋に人の温かさに触れたような気がした。
「あ、ありがとう。ナコトちゃん・・・もう大丈夫だから」
優しい少女の温もりを感じながら。頭痛も少し穏やかになる。
「師匠、駄目でしょ。おにーちゃん苦しがってる」
「ああ、すまぬな少年。無理に思い出さなくてもいい。聞いた吾輩が悪かった。許してくれ」
申し訳なさそうに、頭をちょこんと僕に下げる黒猫。
案外、律儀な所もあるようだ。
「いえ。僕の方こそ、すみません・・・」
やはり、“あの時”のことを思い出すと駄目だ。脳が拒絶してるし、記憶が混雑している。
「おお、そうだ。まあ、罪滅ぼしではないが、少年よ。これもなにかの“縁”であろう。
呪いについて吾輩は専門外なのだが、お主に呪いの専門家を紹介しよう」
ちょこんと座っていた黒猫が、ふと名案を思いついたように、ぽんと手を(前足を)合わせた。
「え、あの・・・、呪いの専門家ですか?そんな人いるんですか?猫さん」
「うむ。呪い、呪術の専門家である“呪い屋”なのだよ、少年」
「の、呪い屋・・・」
「そう、滅びゆく“呪禁道”を受け継ぐ唯一の者だ。
“呪禁道士”の末裔。
“呪い屋”黄泉路クレハという。
まあ、彼女は吾輩の古き旧友でな。腐れ縁とも言うが。少し不愛想で性格も悪いのだが、腕は一流だ。
こと呪術に関してこの世で右に出るものはいないであろうよ、この吾輩が認めよう。
理由を話せば良くしてくれるだろうよ、根は優しい奴なのだ」
古い友。旧友。ずいぶん懐かしそうに黒猫は語っている。オッドアイの瞳も優しそうに見えた。
「は、はい・・・」
呪禁道?呪禁道士?なんのことだろう。オカルトにわかの僕では皆目見当がつかない。
オカルトに詳しい妹様なら知ってるだろうか。“先輩”なら知っているはず。
その人は黒猫さんの古い友人らしいけど。
大丈夫なのかな、“呪い屋”って、怖いよ。いかがわしいのじゃないの?
ほら、よくテレビでやってるやつ。心霊番組のエセ霊能者とか。
でもまあ、魔法使いが言うんだから信じるしかない。いや、もう何が何を信じていいのかどうかわからないけど。
「あの、呪禁道士なんて聞いたことないです・・・、すみません」
「ふむ、普通はそうだろうな。“呪禁道士”は、呪を禁ずる者。呪を扱い、呪を操る対“呪術”の専門家なのだ。
そして彼女は、達人級の腕を持つ呪師である。
勿体ないが、彼女が最後の一人なのだ。
“呪禁道”を現代で受け継いでいるのは、もはや彼女だけなのだ。知るはずもない、歴史から“存在”を消されたのだからな」
「は、はあ、そうなんですか・・・」
イマイチよくわからない。専門用語が多すぎて、理解できない。
そんなことはお構いなしに怪異なる黒猫は喋っている。語っている。
「彼女はこの地、“神戸”にいる。骨董店を営んでいるんだが。
店の名は確か・・・、“奈落堂”と言ったか。どうも記憶が不鮮明で申し訳ない。
お主のその呪いの謎、“呪詛”の正体がわかるやも知れぬ。
だが、それがどのような結果になるのかはわからんぞ。知らなかった方が幸せだったのかも知れぬ。
それでもいいなら、お主にその覚悟ができるのなら“奈落堂”へ行ってみるといい。
何か答えが分かるであろう、少年よ」
「はい、猫さん。いえ、ナイアさん。もちろん行きます、行ってみます。わざわざ教えて頂きありがとうございました」
呪いの謎、呪いの秘密、呪いの解明。“呪詛”の正体。
それがわかるなら大したものだ。
その“呪い屋”黄泉路クレハさんとかいう人が“本物”ならだけど。
でもまあ、この偉大な“魔法使い”が言うんだからきっと本物なのだろう。
呪いの専門家。
呪禁道士の末裔。
最後の呪師。
呪い屋。
骨董店奈落堂の主人。
黄泉路クレハ。
うーん、たぶん委員長や“先輩”なら、その店の場所を知っているだろう。今度会ったら場所を聞いておこう。だけど深入りしてこないようにしないと。
みんなに迷惑がかかってしまう。委員長なら尚更、檻噛君が心配だな、とか。ただでさえ彼女は首を突っ込んでくるから気をつけないといけない。
もちろん“先輩“にも迷惑はかけられない。僕の大事な人なのだから。
僕が考えごとをしていると、黒猫が少女に抱きかかえられていた。
「ふむ、ナコトよ。あれを用意するか・・・」
黒猫は不機嫌そうに呟いた。
「はーい、師匠。少し我慢しててくださいねー」
そう言うと少女はおもむろに、ぶちりと黒猫の毛を毟った。
「ぎゃ!!痛たたた・・・。こら、毟り過ぎだ馬鹿者。少しは加減をせんか。
こほん。ほれ、これを持っておけ。少年」
師匠に促された少女が僕に渡した物・・・。
「あの、猫さん。・・・これは?」
「吾輩の毛だ、“魔毛”と言う。
いずれお主の役に立つだろう、お守りとして肌身離さず持っておくといい」
束になった綺麗な猫の毛であった。
「はい、おにーちゃん」
おもむろにゴスロリ少女は、金髪を括っていた髪留めの紐を外し、“魔毛”の束を縛った。
そして、髪留めの紐を魔毛の束に結んで僕に渡してくれた。
首飾りのように首から掛けられるように。
「あ、ありがとう、ナコトちゃん。猫さん」
僕は呆然としてそれを受け取る。
僕がなにをしたのかわからないけど。
僕の方がいろいろ世話になったような気もしないが。
首飾り。ネックレス。ペンダント。
ネックレスを贈る意味。
相手の無事を願う。幸せを祈る。という意味が込められているのを僕は知っている。
もちろん妹様の受け売りだけどね。
そう僕のことを心配してくれているんだ。
僕は首から首飾り(猫の毛の束)を掛けて、学生服の中に仕舞い込んだ。
「あの猫さん。迷宮図書館へ行くのなら。僕で良ければお連れしますよ」
「いや。もう大丈夫だ、少年よ。有難う、やはりお主は優しいな。
珍しくナコトが興味を抱き、好意を持つのもわかる気がする」
黒猫が珍しく僕を褒めている。なんだか照れる。優しくなんかないですよ、僕は。
「いえ、そうですか。わかりましたよ、猫さん」
「これ、ナイアと呼ばぬか・・・」
「あはははっ、冗談ですよ、ナイアさん」
「小奴め・・・」
和やかな空気が流れる。別れを、さよならを寂しがるように。
出会ったばかりなのに、どうしてだろう。愛おしい。
これも魔法なのだろうか。
「あのね、おにーちゃん。
ボクね、おにーちゃんのこと大好きだよ。えへへ」
うわ、マジやばい。天使の告白、こんなの言われて好きにならなきゃおかしい。少女の満面の微笑み。それだけで満足だ。
ごめんなさい“先輩“・・・。何卒、今だけはお許しください。お叱りは後でたっぷりとお受けします。
「吾輩たちは、また後ほど迷宮図書館とやらにお邪魔させてもらおう。
ではな、少年。吾輩たちはまた別の“案件”があるのでな。
それにあの本のことはひとまず預けておこう、何やら厄介事になるやも知れぬからな・・・、よいな、ナコト」
「うん。わかったよ、師匠。そっちの行方は“学院”に頼んでみるね」
「うむ、それがいいだろう。どのみち、あの本はお主が居なければ易々と開けることなどできぬからな」
黒猫と少女がなにやら喋っている。
でも僕にはほとんど意味がわからない内容だ。
「ばいばーい、じゃあね、ノアおにーちゃん」
あ、おにーちゃん、ちょっと屈んでね、と言いながら駆け寄ってくる少女。
僕は屈んで身長を少女と合わせた。
ふと、甘い香りが近づいてきた。
僕の前髪が少女の手でかき上げられた。
「ボクが守ってあげるからね」
ちゅ。
「え・・・?!」
おでこにキスされた、幼女に。少女に。
小さな柔らかい唇が頬に触れた。微かに甘い蜜の香りがした。
「えへへ。これはボクからのプレゼント。魔女の接吻は魔除けにもなるんだよ。
それと・・・、ね。魔女の接吻は、魔女との“契約”の証なんだよ」
少女は、照れているのか顔を林檎のように真っ赤にしていた。
か、かわいい・・・。やばい本気になっていいですか?“先輩”。
嫌だなあ。う、嘘ですよ、冗談ですって。一瞬、“先輩”に殺される予知夢を見た。
「うん・・・。あ、ありがとう。ナコトちゃん」
魔女の口付け。甘い接吻。キス。
魔除けや契約の証と言ったが、僕はいったい何と契約したのだろうか。
なんだか額がぼんやりと温かい。
ただ君に不幸が移らないか心配だけど。偉大な魔法使いの師匠が傍にいるから大丈夫なのかな。
「呪われし優しき少年よ。
お主とはまた近いうちに逢うだろう・・・、それまで達者でな。
この名をよく刻んでおけ、檻噛少年。
吾輩(わがはい)は、怪異なるもの。這い寄る混沌。
我が名は、怪異なる混沌。“混沌の魔法使い”ナイアーラ・トテップ。
世界の“調停者”である」
お主の行く道に幸運があらんことを、そう笑いながら言うと。
ふたりの姿は幻のようにぼんやりと薄れていく。
少女は少し寂しそうな笑顔で手を振っていた。
ばいばい、また会おうね、と言ったように僕には聞こえた。
ふわりと揺蕩う煙の如く。それはまるで夢幻の如く。
黒猫と少女が消える。消失した。姿形もなく消えていた。
魔法。
魔術。
これが魔法なのか・・・。
初めてみる。それが当たり前なのだけど。
不思議。不可思議だ。猫さんが言ったように。
この世は不可思議なことだらけなのだと。
っていうか。あの、幸運って。いや、僕には不幸しかないんだって。
もう、猫さん冗談きついです。
というか、ほんとに幻覚だったんじゃないだろうか。
僕だけが見えた幻影だったんじゃ・・・。
今も信じられないんだけど。
でも、これを誰かにいったら僕はおかしな奴だと思われる。きっと、絶対に。おかしくてもいいけどね。はじめから僕はおかしいし壊れているんだから。なにを今更だ。
だけど、僕の胸には首飾りがあった。
黒猫の毛が入っている。
魔法使いの喋る黒猫。
怪異なる混沌の黒猫の“魔毛”。
僕はそっと大事にその“魔毛”を学生服の中に仕舞った。
ふと我に返る。
空を見上げる。少し冷んやりとした風が吹き抜ける。
黄昏刻。逢魔ヶ刻。
異常で奇妙な出会い。人外との邂逅、怪異との遭遇。
怪異なるオッドアイの喋る黒猫。
調停者。混沌なる魔法使いナイアーラ・トテップ。
魔法使いの弟子。異国のゴスロリ少女。
金髪碧眼の魔女ナコト・トート・クロウリー。
呪術の専門家。骨董店“奈落堂”の呪い屋。“呪禁道士”黄泉路クレハ。
これは偶然なのか必然なのか。
僕の不幸体質であれば、必然になるのだろう。
呪い。という体質。
呪詛。
これは“呪い屋”に早く見てもらわなきゃいけない。一刻も早く。
ああ、憂鬱だ。
もうなにがなんだかわからないよ。ねえ、どうしたらいいの。
“先輩”、助けてください。あの時みたいに僕を救ってください。僕の英雄。僕の恩人。僕の愛しい人。
ねえ、“先輩”。
逢いたいです、“先輩”。
ああ、もうこんな時間だ。早く会いに行かなきゃ。
僕は急いで迷宮図書館へ駆け出した。
日暮れ。夕焼け。
僕は立ち止まり、真っ赤に広がる空を眺めていた。眩い夕日が目に染みる。
ああ、綺麗だ。
“先輩”も見てるかな、この景色。
魔法使いの黒猫と小さな魔女。
彼らとの出会い、邂逅が。
僕のこれからの未来に、運命に。
大きく深く係わってくるであるということは、今の僕はまだ知らない。
繋がる縁。
巡り合う縁。
そして。これから。
僕らの進む道が。進むべき路が。
やがて訪れる数奇で悲惨な運命になることなど、まだこの時の僕にはわかるはずもなかったんだ。
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