1日目

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さて、残念ながら雨降りですが、早速、目指す若桜鬼ヶ城へと向かいます。 ……そう、このとき私は、色々な事を甘く考えすぎていました。 公民館裏の階段を登り、いざ登城路へ。 ぬかるんだ砂利道が続きますが、これは想定内。最悪、本丸までは道路もあるので、ヤバければタクシーを呼ぶという方法もありますし、なんとかなると予想し、登ります。 024bedb5-5f9e-44d2-9598-6a6af5f5de24 そういえば、雨が降る中の山城攻めは初めてですが、ぬかるみさえ気をつければ問題なさそう。 しかし、頭には某アニメの主人公の台詞を片隅に入れます。 「死神は身構えている時には来ないものだ」 登り始めて10分ほど、尾根のようなところに出るとともに、まさかの雪が! これは流石に想定外です。 8af2cb4f-59bb-4c7d-9e47-49f581eca049 が、時間的にだいたい半分程度来てるから、行ける? そもそも、今日はあとは博物館行くだけだから、余裕ある。 と、とりあえず登ってみることに。 しばらくすると、崩れた石垣の石らしきものがゴロゴロと転がり始め、テンションも上がりますが、同時に息もあがります。 雪山のせいか、歳のせいか……。 しかし、こういう時、人は事態を甘く考えがちで、「ゴールは近いし行けるやろ」と、楽観視。しかも、雨も止み日がさし始めたのも重なり、そのまま登ります。 そして、「いや、ヤバいやろ」と思いつつも、頂上についてしまいます。 80d39394-3a22-47e4-8087-74d637e60c6af0373fe6-2370-4718-a688-b3d973a019ea
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