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シズカニ
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ『はじ好き。』の続きが気になる気になる!!!!!!」
「だからうるせえって言ってんだろ!!!!!!」
思わず私は近くにあった子豚貯金箱(なぜそんなものが?)を絹医にめがけ投げた。
「グフッ!」
絹井の背中に見事あたり、絹井はその場に倒れ落ちた。
「よっしゃ!ありがとう安西先生!私はバスケがしたい!」
「急に人様の名シーンをこんなところで使うなよ!」
その場に倒れながら絹井は私に向かって叫ぶ。あーうるさいうるさい。
私は自分のソファにドスンと座り込み、足を組みながら漫画に目を落とす。
絹井は立ち上がりメガネを整え、私の方を見ながら言った。
「これはこれは吉開サン。由緒正しき名家に生まれながら、女性が足を組んでもいいのかい?」
「文句があるなら、足組みキャラが多い『週刊少年ジャンブ』に言え」
「ジャンプにとっちゃ迷惑だわ!」
これが私達の日常。私達の楽しみ。
秘密の共有者たるもの、今日もオタクを謳歌するのだ。
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