186話 よくある 閑話? 閉じこもり姫の苦悩

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 お姉様が選んだ殿方。しかもその方は、神様からの使いとも言われている勇者様。きっとこの地の人とは違うはず。それならば会ってお話が出来ると思う。そこで奴隷民族からお姉様を守ってもらえるように頼んでみよう。おそらく、来年お姉様と婚約の契りを交わすだろうから、力になってくれるはずだわ。そう頷けた。 「ぜひ、勇者とお会いしたいですわ、お姉様」  そう微笑んで見せるとお姉様は本当の姉妹のように喜んでくれた。  翌日は、勇者様に領地内の案内をすると言うので、二日後、勇者様とのお茶会を開くことになった。  お姉様を助けるために頑張らなければ。  そのあとも続くお姉様の奴隷民族の語りを話半分に聞き、明後日のことで頭が一杯だった。
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