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いつの時代だったか、未来科学と呼ばれる分野が世間では一般的な科学として扱われるようになった。人々の移動手段として空飛ぶ車が使用され、人間の生活を支えるのは機械であることが主流になった。また、地球環境は過去に引き続き劣悪で、太陽光は直接地球に照射され、大地は干ばつし、木々の温もりは消えた。そのため、外に出る時は特殊紫外線対策眼鏡を着けなければならなくなった。勿論、年齢の小さな者はそんなことを知る訳もなく、子どもの眼鏡装着率が問題視されていた。
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ある日、太陽が燃え尽きた。
少年少女は異変にいち早く気付いた。
しかし、眼鏡を着けている大人は真実に気付かない。子どもが、何かおかしい、と主張しても色眼鏡を信用するだけで、自分の間違っていることを知らない。
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やがて人類は絶滅したという。
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