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それからの佑馬
莉那は帰って行った……。
ネットを見ると莉那の活躍の記事が載っている。
「もう駄目かもしれない、自由に仕事をさせてあげなきゃ」
そう想いながらもいつもの雪便りをポストに入れた。
返事は来ない……。
莉那、お別れかな?今までありがとう……。
スマホがバイブした。
見覚えのある名前……。
*****
俺はスキー場に向かう準備を整えて聞く。
「雪乃、今日時間あるから3本位滑らないか?」
「え~っ?今日は一緒に雑誌見てウエディングドレス選んでくれる約束じゃない」
「そうだったね」
幸せそうな雪乃が可愛かった。
「あっ!この記事、莉那さんが書いた記事だよ!あの日、莉那さんが佑馬のスマホの番号を教えてくれたから今があるんだよね…感謝しなくちゃ」
莉那か…。
もしあの時、自分にもう少しだけ自信があったなら莉那を引き止める事が出来たのだろうか……。
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