日本ガイシホール初日レポ(2021.12.4)

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日本ガイシホール初日レポ(2021.12.4)

2021年12月4日 国内では新型コロナウイルスの新たな変異株“オミクロン株”が出始め、空港での水際対策に躍起になっている1週間。桑田佳祐ライブツアー『BIG MOUTH,NO GUTS』も新たな展開を見せ始めた。 なんと、なんと!観客制限撤廃で100%で行おうじゃないか!という、コロナ禍ライブの新たな扉を開こうとしたのです! まさに救済とも言える運営スタッフの粋な計らいとして、これまでライブで落選している応援団の方を優先して抽選を行うというこれまでにない取り組みをしていただきました。 おかげさまで、昨日の12月3日、滑り込みで、当選の文字を職場で受け取った自分も、夢見心地というか、しかも、電子チケットで、すぐに席までわかってしまい、なんと!アリーナのAブロック!思ってもみなかった展開に、現実味のないまま、名古屋に車を走らせます。 ライブ会場に来ても、ドキドキというよりも、これは現実なのだろうか?という少し冷静な自分がいてビックリしてしまいます。 開場2時間前の午後1時30分。 いつもなら、すでにグッズ売り場に列が出てもいい時間ですが、少し閑散とした状態。それもそのはず、今回は、入場時間もブロックごとに目安の時間があり、分散して密集を避ける事ができるよう配慮されているのです。 会場からは、リハーサル中の音漏れもしています。聴き馴染みのあるメロディ・・・ええと、なんだっけ?そうだそうだ!『金目鯛の煮つけ』! いきなりの新曲の登場です。 でも、実感はまだ湧いてこない・・・・。 開場時間まで、ホール隣の駐車場の車内で待つことに。 午後3時過ぎ・・・。 少しずつ観客が増えてきた様子を見ながら、会場へ向かうと、ホールの頭上に虹がかかっているのを発見! なんて素敵な光景なのであろう! そういえば、2019年の茅ヶ崎花火大会の開始前にも虹がかかって感動した覚えがありました。考えてみると、それ以来の、サザン・桑田さん関連のイベントであることも思い出しました。 まさに虹が時空を超えて繋がったような、そんな錯覚を起こしました。 会場の入場口を見ると、すでに人が並んでいます。 分散入場の意味・・・。 そんなつぶやきも冬の匂いのする風に吹かれていきます。 アリーナ入場口は1回の正面玄関でしたが、5列ごとにお並び下さい、とのアナウンス。 みんなちゃんと慌てずに律儀に従います(日本人最高です) ただ、電子チケットというなれないシロモノに戸惑う人達・・・(自分も含めて) アプリ画面を開いてお待ちください、とのアナウンスに・・・こ、こう?・・・と、周囲をキョロキョロしている人もいます。 入場口に近づくと、5台の検温器が列に並んでいます・・・なるほど、5列というのはこういうことだったのね・・・ こういう測定の時というのは、ちょっとドキドキしてしまいます。 もし、高熱だったらどうするの??想像しただけで、恐ろしく・・・自分の番が来て測ってみると・・・ピッ・・・35.8℃くらいだったかな?ホッと一安心。 続く、電子チケットの関所。 開いたアプリ画面に赤い2つの〇が表示されるように、操作をします。受付のお姉さんが、説明をします。自分のスマホに表示されている画面上の〇に自分の2本の指を乗せて右へスライドします。すると、『入場済』となるのです。つまり、チケットの“もぎり”を自分の手で行うのです。なるほど、考えたもんです。ここまで、誰の手も触れてないのですから・・・ そして、入場の“お土産”(ツアーロゴ入りの袋)をスタッフさんからいただきます・・・って、ここで、間接的に触れているじゃあーりませんか! いやいや、最後にアルコール消毒コーナーが玄関で待っています。前言撤回、やはり、あなた方は完璧でした。。御見それしました。 かくして、アリーナに向かいます。 アリーナ入口にエリア図があります。Aの3は・・・・え!?・・・ステージのセンター寄りじゃないの! 前回の2019年ナゴヤドームでは、前から2列目があり、興奮して向かったところ、、一番右端の席で、若干肩透かしをくらってしまったことがあったので、少し用心していましたが、、、少しでも桑田さんのそばにいられるだなんて、本当に天にものぼる気持ちでございました。 席に向かうと、『うわ!!何これ!?』という近さ。前回の2012年のガイシホールは、同じアリーナでも、一番後ろのブロックでした。おまけに前の人は背が高く、ほぼステージが見えない、アリーナのなんの恩恵もない席でした(贅沢なこというな!!) きっと、音楽の神様が、その時の無念を晴らしてくださったのでしょうか?? 感謝をかみしめて席に座ります。 会場BGMはピアノのしらべ・・・。あまり曲名には疎い自分ですが、わりとメジャーな曲ばかりで、どこかお洒落でしっとりとした雰囲気でした。クラッシックも流れたり、昔、小学校の時に校内放送の掃除の時間に流れていたメロディが流れると、掃除の準備に教室に行かないと、と条件反射を起こしてしまいました。音楽って、やっぱり身近に潜んでいる不思議な魔法ですね。。。 そんな、思いに浸っていると、会場のオーロラビジョンからは損保のCMソングが流れます。例のヤツです。金目鯛の憎いヤツですよ。お茶目な桑田さんが、グラスビールを違えて醤油差しを口に運んでみたり、アイスクリームをほっぺたにくっつけられてしまう微笑ましいシーン・・・そうかと思えばジーンズのユニクロのアレも出てきます。そう、あの天使の桑田さんですよ(なんのこっちゃ)。『歌手になればいいのに』可愛いちびっこ天使の一言・・・これがのちのち、伏線となるなんて、誰が想像したでしょうか(笑) 今回は100%入場ということで、席が少しずつ埋まっていきます。色々な方々がきっと、色々な思いで、今日と言う日を迎えられた事でしょう。自分の真後ろの主婦の方は、今日、急遽決まったらしく、当選メールをあやうく見逃すところでたまたま気付いて良かった、とのこと。今回のツアーでは初めての参戦らしく、1次も2次も落ち続けて、あきらめかけていたとのこと・・・当選メールを初めて見た時の震えは、自分のお腹の中の子どもが双子だと教えられた時と同じくらいの衝撃だった、と・・・そんな事情まで、分かってしまうほどの大きな声で隣の女性と会話をしています。方や、左斜めの夫婦は、席に座るなり、ステージをパシャリパシャリ・・・気持ちは分かりますが、撮影禁止とアナウンスされている横でなにやってるんですか?いい大人が・・・。近くでは、撮影が見つかり、係員に画面をチェックされて削除している男性も。。。よっぽど、その夫婦のことを申告しようかなと思いましたが・・・そんな事ばかり考えていても、楽しくありません。今、この瞬間を気持ちよく、楽しみたいのです。 入場口で渡された“お土産”を開けると、ライトとマスク、それにマスクカバーまであります。これはツイッターのTL上でも、ネタバレされていたので、新鮮な感動はありませんでした。ただ、ライトは自分で組み立てるということまでは知りませんでした。くっつけるだけですが・・・あまり説明も無いので、時間直前に来た隣の席の方はスルーしてしまい、開演時には装着していませんでした。ちょっと、説明があっても良かったかもしれません。 会場BGMが、時折、民謡?都都逸??なんだか和モノになったりもしていました・・・。このへんの選曲のセンスは桑田さんなのでしょうか?クラッシックは片山さんっぽいんですけど・・・。 開演5分前になると、ほぼ、客席は満席になります。そこに、影アナ・・・聴き馴染みのある青柳さんではないでしょうか??元気のいい煽りで、客席の拍手はボルテージを上げていきます。『歓声は心の中で』というアナウンスにもありましたが、みんなの想いは拍手からも十分に伝わってきました。 そして、ステージが暗転します。 果たして、どんな登場となるのか??? ステージ上は、機材のみで、いたってシンプルな状態ですが・・・ BGM『威風堂々』が流れる中、ツアーのタイトルが画面上に映し出されます。BGMが終わると、サポートミュージシャンが続々とステージ上に現れます。誠さんも角田さんも、片山さんも・・・、、そして、我らが桑田さんも、最後に舞台袖から、登場します。 生桑田さんだ!!それまで夢見心地だったライブが、急に現実感に戻り、急に感動に変わります。12列目・・・本当に近いのです。今までのライブ史上でも1,2くらいの大きさの桑田さんです。肉眼で10mくらい離れてる??ドームだと米粒の桑田さんが、人差し指の長さくらいに見える!!!もう、桑田さんの一挙手一投足を目に焼き付けようと思いました。 それにしても、この登場の手法は、普通です。そう、普通なのです。過剰な演出もなく、いたってオーソドックスに、いたって、音楽的に。そう、これこそが、今回のライブのテーマなんじゃないか、と思えるくらいに、音楽的なライブだったのかもしれません。 ギターストラップを肩にかける桑田さん。エレキです。1曲目に何がくるのか??そんな予想はどうでもいいくらいに、もう流れに身をまかせて行こうと心に誓います。 そして、あのギターのイントロです。そうきたか~!!   1 それ行けベイビー!! この曲が、1曲目になるのは、『みんなで元気になろうぜの会』以来ですね。12列目、本当に桑田さんがよく見えます。ギターをかきならす桑田さんの血管まで見える(大げさ?)くらいの至近距離。真ん前は背の高い男性だったので、見えませんが、桑田さんは斜め右方向。ちょうど、小柄な女性で、谷間ができて、有難かったです!!2時間30分の間、なんの不自由もなく、桑田さんをずっと見ている事ができたのですから。スポットライトを浴びて、ギターを鳴らしてシャウトする桑田さん。本当に絵になります。男が惚れる男です。まさに男の中の男です。歌唱力が休んでいる間に落ちてしまった、と嘆いていた桑田さんですが・・・そんなことはありません。最高です!!いつもどおりの桑田さんです。比較的、静かで落ち着いた入りに、どんなライブになるのか?期待感を盛り立てていきます。歌詞の中に、『ぼちぼちBIG MOUTHでいこうな、NO GUTSでいこうな』(みたいな?)ツアータイトルが効果的に挿し込まれていました。この曲は一見桑田さんが自らを奮い立たせる趣に近い曲ですが、同時にみんなにも向けられたメッセージソングであることにも改めて気づかされます。   2 君への手紙 もう、身を委ねるように、2曲目に突入していきます。2曲目からバラードです。自然に受け入れています。そして・・・早くも、涙腺が緩んでしまいました。涙が・・・。このライブで、幾度か涙する瞬間がありましたが、初めてはこの曲でした。サビに向けて盛り上げていく、桑田さんの優しい歌声と切ないメロディーライン。♪重い荷物おろして・・・♪なんだか、桑田さんからのメッセージに聞こえるすべての歌詞に感無量になって込み上げてしまいました。本当に心が解放された瞬間でした。   3 炎の聖歌隊 3曲目は、絶対、序盤に来るであろうと予想していましたが、この位置に、満を持して、という雰囲気でした。一気に会場も夏の雰囲気になってきます。手拍子も、みんな揃って、いよいよ始まるんだな、という、いつも通りの、熱いステージの開演!嬉しかったです。ステージ上には【満員御礼】の文字が出ていたのはこの歌の時でしたっけ??とにかく、満員でできた新たな旅の始まりに感謝でした。   MC 『どうも〜KKこと、小○圭です。。先日、結婚しまして』と桑田節全開の第一声に、早くも周りからはマスク越しの笑い声が聞こえてきます(笑) 『今まで隠していましたが・・・この2年の間に高齢者になってしまいました。前期高齢"ちゃ"』『この中に高齢者の人いますか?え?5つ上!?(前列の人を指さして)』『はりきっていきたいと思います・・・はりきる高齢者って気持ち悪いな』なんて自分ツッコミも忘れていません。そして、御約束の・・・「それでは、最後の曲です」も忘れていませんでした。   4 男達の挽歌 『それではお聴きください。男達の挽歌と書いてエレジーです』と珍しく?曲紹介で、曲に入りました。前回のがらくたツアーでも披露されましたが、桑田さんのお気に入りなのでしょうか?でも、序盤の徐々に盛り上がっていくライブ構成の中でも、重宝される曲なのかもしれません。♪情に竿させば流される悲しさ♪など、現代にも通じる悲哀から、サビに向けて、奮い立とうじゃないか!男達諸君!という雰囲気は、こんな時代を反映しているんじゃないかな?とか、コロナ禍こそ、応援歌の指数が、またグッとあがった気がします。そうか、やはり、このライブツアーのタイトルロゴのテーマに合わせた選曲なんだなと思わされました。   5 本当は怖い愛とロマンス 桑田さんの復活紅白で、披露された時のことを思い出していました。そういえば『それいけベイビー!!』もそうですよね。偶然でしょうか??なんだか、歌っている桑田さんばかり見ていて、カッコいいなという感想しかありません(笑)ステージの左右に動いては手を振る桑田さん。本当にサービス精神の固まりの桑田さんです。   6 若い広場 4年前のNHKの収録で、ひよっこメンバーがステージ上にいて、隣にお忍びで来ていた有働さんと“秘密のデート観戦”をした夢のようなひとときを思い出していました。まさに、幸せの象徴のような歌です。全編大好きですが、今回、♪肩寄せ合い♪のところで、みんなで手を振っていた瞬間が、とても印象的でした。満員の観衆がひとつになって、360度見回しても、みんな幸せそうなあの時間は、宝物のような魔法の時間でした。2017年の年越しも観客の大声援も含めてベストテイクでしたが、今回はまた違った感動がありました。   7 金目鯛の煮付け 画面上には、夕暮れの風景と電車の車窓から見える湘南の海。この新曲の雰囲気にぴったりの演出です。電車のつり革につかまるジェスチャーをしたり、桑田さんも、表現力たっぷりです。そういえば、今回のライブ、気付いたのですが、桑田さんはわりと水を飲む回数が多かった気もします。ライブ中は、あまり飲まないと言っていた桑田さんにしては珍しい??気のせいかもしれませんが。。。改めて、2時間以上も歌い続ける前期高齢者はただ者ではありません!   MC この位置のMCなのか記憶が定かではありませんが・・・「最近は、ヒットチャートには、若い人達ばかりいる。BTSとかNiziUとか・・・韓国の人たち?あと、髭ダンとか、皆さん知ってます?ルネッサーンス!って・・・未だにやってます。『pretender』とか『I Love』とか、大好きです。King Gnuも、名古屋に来てるって?あの『白目』?じゃないか・・・『白日』か(笑)あんな歌、絶対作れません。あのファルセットは無理だな」などなどと続き・・・「結局、何が言いたいかというと、そんなヒットチャートに高齢者が乗っかって、1位とってしまいました。。ありがとうございます」との御礼に対して、祝福の拍手。確かに作品を出すたびに確実にヒットする高齢者は凄いと思います。。。 『昨日の夜も眠れなくて緊張しちゃって・・・。睡眠薬を飲んでるんです。そんな時に、女性を部屋に呼んでですね・・・揉んでもらうんです・・・細君です。みんなわかります?細君・・・。昨日はしりとりをしちゃいましてね。』そこから、仲睦まじい、奥様のモノマネをしながら、しりとりを再現・・・「次は・・“な”・・・『波物語』・・・ってよしなさい!」クラスターで批判にさらされた愛知県のイベントを引き合いに出す、危ないシーンも(笑) 『ちょっと、名古屋にちなんでご当地替え歌を作ってきました』・・・と披露されたのが次の曲   8 OSAKA(NAGOYA) LADY BLUES ご当地ネタがあるとのことで、この曲が有力かとおもっていましたが、やはりです。今までも、宮城ライブでご当地ソングになり、話題を呼びましたが、今回は全国ツアーです。桑田さんも寝ずに考えたという前置きはありましたが、その凝った演出は相当練られています。“でら”や“どえりゃあ”などの方言もまじえながら、また、春日井、岡崎?忘れてしまいましたが・・地名や、ひつまぶし、手羽先、などの名産・・・そして、レゴランドやジブリパーク(“建設中”と付け加えて歌う笑)などレジャースポットまで登場しました。これは、全国のネタをかき集めて見てみたいです!当然のことながら、桑田さんのサービス精神にみんな大盛り上がりでした。そして、最後は桑田さんが、お面でドアラに扮して“ドアラ顔”で締めました。   9 エロスで殺して この曲も最近、よく演奏されるようになった?事実、最高にノリのいい曲ですが、ポールダンスをするダンサーさんも登場しましたが、、セクシーな衣装に目を奪われます。こういう要素も含めて桑田さんの平常運転ライブでした(笑)   10 さすらいのRIDER 「こういうさすらいにも憧れています。では、聴いてください」との前振りで演奏された新曲。桑田さんの味わい深い歌声に、本当に聴き入ってしまいました。今回は、やっぱり聴かせる歌が多いような印象です。まぁ、新曲なので、当然、選曲されますが、桑田さんのファルセットに悶えながら、ゆったりとライブの時間が過ぎていきます。   11 月光の聖者達 この曲も、ライブでは必ず選曲されているなぁという印象でしたが、今にして思えば、そういえば、映画の主題歌じゃないですか!!自分も見に行った『護られなかった者達へ』を、なんで気付かなかったのでしょうか?そんな見方とはつゆ知らず、この曲がリリースされた時のことや宮城ライブのことを思い出していました。そういえば、ビートルズの最近公開された『GET BACK』のシーンからもインスパイアされている曲ですが、、そこまでの深読みをしていた選曲だったのでしょうかね??   MC このあたりのMCだったか、やはり記憶が定かではありませんが?着席した記憶があります。メンバーの特技披露コーナーが突然、始まります。桑田さんも『ごめんね、皆さんを置いてきぼりにしてしまいますが・・・』との前置きを入れます。 洋画を見るのが大好きというコーラスのTigerさんに、問題を出します。3つのタイトルが書かれたフリップを見せて、この映画に共通して出演している女優は?・・・結構、ガチな雰囲気です。悩んでいるTigerさん。そのうち「これを出すと、分かってしまいますが・・・」とフリップの隠れているシートをはがすと「タイタニック」の文字が・・・Tigerさんは『え!?出てましたっけ?ケイト・ウインスレット!』ピンポンピンポーンの効果音が鳴ります・・・なんなんでしょうか??この雰囲気は???・・・そして、真意が触れられぬまま、次に、ムシキングこと山本拓夫さんに白羽の矢が立ち、当然、問題は生物系統に。 今度はカエルの鳴き声からカエルの名前を当てるというもの・・・会場に鳴り響くカエルの鳴き声・・・Tigerさんとは対照的に「ナントカ・・アマガエル」と2問続けて即答で正解をするムシキング・・・・。 な、なんなんでしょう??この時間は??? 「うちのメンバーは特技を持ったメンバーが多いんです」と桑田さん。 なるほど~~・・・・って、それだけかーい(笑) 結局、このコーナーはガチだったのでしょうか?・・・1月3日の配信ライブが楽しみです・・・笑 その後、だったか順番の記憶が定かではありませんが、演奏回しで、メンバー紹介がされていきます。最近は、この手法をよく取り入れていますね。まさにライブ感があって好きです。サポートメンバーひとりひとりに温かい拍手が送られてきます。   12 どん底のブルース 桑田さん、以下メンバー一同。一度座るスタイルになります。桑田さんもアコースティックギターに持ち替えます。アコースティックコーナーになることは分かりましたが、いったい、どんな展開になるのか??『明るくいきたいんですが・・・自分の歌の中で一番暗い曲をやりたいと思います・・・「どん底のブルース」』という曲紹介。この選曲に、自分も驚きましたが、というのも、会場への道中に聴いていたアルバムが『ROCK AND ROLL HERO』であり、この曲も、久しぶりに聴いたら、沁みるなぁ・・・と感じたばかりだったのです。ただ・・・今の世相や歌詞の内容から桑田さんは、これからあまり選曲しないかもなぁ・・・と道中でも思っていた矢先だったので・・・きっと、世相に合わせて替え歌をするのでは?と、曲紹介の瞬間に本能的に感じました。やっぱり、歌詞は現代の世相を反映したものでしたが・・・SNS社会の闇を歌詞に替えて、この歌が生まれてから20年の時の流れを感じてしまいます。♪森をぶった切っている♪がネット中傷になぞらえて♪断罪で人をぶった切る♪だなんて・・・♪人間なんて嫌だ♪に相応しい世の中になってしまっていることが、残念な気持ちにもなります。ただ、♪人間らしく生きよう♪やコロナが明けることを願う歌詞にも替えられていて、希望を感じる歌にもなっていたことは、桑田さんらしいなとも思いました。このライブの隠れた肝になりました。   13 東京 さらに重厚な曲が続きます・・・。もう、ライブの定番とも言っていいでしょう。聴き入ってしまいます。自分の中で、ベストテイクはNHKのスタジオライブですが、それにひけを取らない迫力もありました。前回の2012年のガイシホールで聞いた時も、感動的でしたが、色褪せません。ただ・・・最後の大サビがカットされていて・・・やや残念でした。でも、アレはやっぱり、長丁場では、声がつぶれてしまいます・・・これからは、やっぱり大事をとって、素晴らしい桑田さんの歌声を聴いていたいですから。そんな、配慮も少しずつ受け入れていきたいです。   14 鬼灯 重厚といえば、この曲のテーマも重厚なものですが、それをまったく感じさせない、ほのぼのとしたアレンジは、ポールマッカートニーの初期のソロアルバムに通じる雰囲気を桑田さんの狙い通り感じてしまいます。ステージの映像も、なまなましい表現を避けて、紙飛行機が海へと向かって飛んでいく映像であったり、桜が明るく咲き誇っている映像になっていました。こういった演出が逆に、この曲のテーマを深く心に刻むものに変えているのかもしれません。あるいは、平和への願いも込められているのだと感じました。印象深い選曲でした。   15 遠い街角 ステージの映像も『鬼灯』のラストで桜の散るシーンから、その桜が紅葉へと移り変わっていきます。そうです。秋の歌になります。このツアーが季節の移ろいとともに進んでいくように、演出も季節の移ろいを表わしていて見事でした。桑田さんのソロ曲の秋の隠れた名曲として、この曲が選曲されたことも嬉しかったです。まんべんなく、初期のソロナンバーも選ばれて、やっぱり、このライブはオールタイムベストライブなのだと確信しています。   16 SMILE~晴れ渡る空のように~ そして、きっと、このツアーの目玉曲となるであろう曲がついに演奏されます。2020年初頭に発表されて、紆余曲折のドラマを持った数奇な名曲。コロナ禍によって、また違った意味合いに変化していった人間賛歌。桑田さんのソロナンバーの中でも、上位に入る壮大さ。今年、当初の目的のオリンピックテーマという命題を果たしたのですが、この歌の役割はそんなものではありませんでした。ステージ演出がそれを証明してみせました。今年のオリンピックで活躍した選手の名シーンではなく、宮城の被災地、そして、コロナと闘う医療従事者の姿が前面に押し出されました。自分はこの演出がまさに大正解だと思います。そして、本当に本当に力強い曲に成長しました。オリンピックという瞬間風速の流行などというものではなく、よっぽど、意味深いレガシーを生んだのは、この曲が持つ物語ではないでしょうか?不覚にも泣いてしまいました。このライブで、最も感動したハイライトでした。きっと、みんな同じだと思います。そう信じたいです。そうだとしたら、まだまだ、日本人は捨てたもんじゃない!と思っています。   17 Soulコブラツイスト~魂の悶絶~ ここで、目玉の新曲が続きます。日本を明るくする話題、、と言えば、猪木さんです。退院おめでとうございます。ステージ演出にも、猪木さんの現役時代のタイトルズバリのコブラツイストをかけるシーンが出てきます。元気があればなんでもできる!!ステージ上には覆面のスタッフが登場して、桑田さんに投げられる紙テープを巻き取っていきます・・・桑田さんがひっかかって転ばないように・・・ちゃんと配慮してるんですね。とほっこりとしたところで、ライブは怒涛の展開になっていきます。   18 Yin Yang 女性の喘ぎ声(!?)のエフェクトから、この曲に突入します。ダンサーのイクミさんが登場して、不覚にも釘づけになってしまいます。桑田さんはどこへやら・・・まったく男ってやつは・・・つらいよ。桑田さんもきっとお気に入り曲なんでしょう。選曲率が高い気がします。事実、盛り上がります。手拍子が楽しかったです。   19 大河の一滴 もう、桑田さんの歌唱がフル回転で大忙しな曲です。にしても、本当にカッコいい!このあたりはそんな感想しか書けません(汗)間奏のTigerさんとの掛け合いは、コロナ禍で逢えない男女にシチュエーションが変わっています。『オンラインで逢いましょう』だなんて、Tigerさんの言葉を・・・この曲がリリースされた当時にだれが想像したでしょうか?色々と劇的な2年間を、またも感じてしまいます。   20 スキップ・ビート この選曲もまた嬉しいです。最近の曲がどうしても多い中で、KUWATA BANDの中でも断トツでソロライブ選曲率が高い曲ですね。それにしても、コール&レスポンスに差し掛かり、どうするの?と思いましたが、『お客さん・・・パンパンパパパン・・・できる?』と、桑田さんがコールで、お客さんを煽ると、手拍子でレスポンスする観客・・・古典のようで新しい・・・そのリズムも次第に難易度を増していきますが、一体感で問題なく乗り切ってしまいます。新しいライブの楽しみ方を追求していく、桑田さんの、サービス精神には敬服です。   21 悲しい気持ち 本編ラストが、ソロデビュー曲という、幸せな結末となりました。声援が出せなくても、手拍子やフリでこんなにも幸せなライブを作ることができる。この曲が一番証明してくれたような気がします。気付けば、腕時計の針を見ると2時間が経過。当初からなんとなく巷で言われていた2時間30分の公演時間はまもなく。曲数も21曲と、ここ最近では、少し少なめ?ですが、そんな事も感じさせない充実で濃いステージでした。そして、アンコールへ、桑田さんは『バイバーイ・・・すぐ帰ってきますから』と茶目っ気たっぷりに言葉を残して去っていきました。   アンコール 22 明日へのマーチ すぐに帰ってきた桑田さん。明るい希望を願い1曲目に選曲したのはこの曲でした。里山の風景の映像に心が安らぎます。歌詞にしっかりと♪願うは“東北”で生きる人の幸せ♪が込められていて、きっと初日の宮城も、みんな救われたんだろうなぁと、幸せな気持ちになりました。ただ、この曲の手拍子はちょっと裏拍?で、手拍子にばかり意識がいってしまい・・・毎回、リズム感の悪い自分はとても残念な出来です・・・もっと、歌を意識して聴きたいなぁなんて・・・。次の課題です(笑)   23 悲しきプロボウラー ステージ上の桑田さんに黒子からボウリングの球を渡されて、桑田さんが投げます!見事、ストライク!するとステージ上にはKUWATA CUPのマスコットキャラクターのぴんすけと、女の子バージョンのぴんすけが登場!そして、画面にはプロボウラーの名和秋さんが、間奏の語りで登場!気分はKUWATA CUP!きっとコロナ禍でなければ、この曲を中心に、素敵な大会が繰り広げられたんだろうなという想像も広がります。ただ、きっとこれから少しずつ前進していくと思います。そんな希望も感じられるライブなんです。   24 愛の奇跡 コーラス隊の女性陣との掛け合いから始まり、デュエットコーナーでヒデとロザンナのカバー曲を披露します。桑田さんのデュエットのパートナーに選ばれたのはTigerさんですが、選ばれず未練がましくつきまとう田中雪子さんの名演技もなかなかのものでした(笑) 25 波乗りジョニー 突然のカバー曲コーナーで、少し、緩んだ(?)ところで、王道ナンバーの登場です。待ってました!と・・・ダンサーの皆さんが登場するや否や、自分の目はイクミちゃんに釘づけになってしまいます(笑)別に変態ではないです。ひきしまったウエストのくびれに仰天です。スタイルよすぎ!!またも、桑田さんが少し視界から外れてしまいました・・・いや、これも含めてライブなんです!笑   26 祭りのあと ラストナンバー前にメンバー紹介が行われる、珍しい構成でした。角田さんの名前を『かど・・・』と言いかけたのを自分は見逃しません(笑)それは置いておいて、桑田さんからの本当に本当の『最後の曲です。聴いてください「祭りのあと」』との曲紹介とともに、あのイントロが優しく会場を包みます。腕を振る大観衆の一体感は感動的です。大団円に相応しい曲ですが、定番すぎる気もします。でも、この曲を選曲する以上は、この位置しかないなのかな?と、最近は受け入れている自分もいます。とにかく、みんなが幸せなら、それでいい!そんな優しい自分になっていることに気付かされるのです。   最後に追加の自己紹介でダンサーさんを4名紹介します。これまた、珍しい試みですが、桑田さんらしいと言えば、らしいです。ダンサーさんまで詳しく紹介するライブはなかなか無いかもしれません。 そんな紹介のあとに、バンドマスターの誠さんが、つかつかと桑田さんの隣にやって来て『ちょっと思ったことがあるんです・・・』と、恐縮そうに話し出します。 『歌手になればいいのに・・・』 ステージのみんな総コケです。笑 そう!開演前のユニクロCMは、壮大な前フリだったのかーーっ!笑 そして、『また、必ず帰ってきます』 桑田さんの定番の約束のあと『景気のいい、あれをやりませんか?』と、『1・2・3・・・』・・・・“ダァーッ”と心の中で叫びました。 『いつか、マスクを外して、皆さんの笑顔を見られるといいです』そんな言葉を桑田さんが残していたような・・・本当にそのとおりだと思いました。 マスクは歓声を隠してしまうだけではないのです。それと同時に、ライブは歓声だけではないのです。ライブで必要なものは、笑顔であり、それを確かめ合うことが、ライブの醍醐味であると気づかされるのです。   きっと、来年は夏に逢いたい。。。   そう、誰もが、願っているはずだと思います。   自分もそうでしたが、このライブは、事情により、あきらめて悲しい思いを抱えているファンも少なくありません。だから、素直に心から、幸せなツアーだったと言い切れない切なさもあります。そんな思いが早く浄化されるように。みんなが笑顔で幸せが行き渡るように。桑田さんのステージを去る背中に祈りました。   きっと、その日は近いです。   どうか、希望を捨てないで。   笑顔の先に明るい未来が待っています。   それは、ライブのたびに桑田さんが教えてくれた事です。   果たされる約束を今夜も残して。   我らが桑田さん!!   みんなでまた待っています!!!!     2021年12月4日
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