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翌日より私はブラウニーとの生活を獣医に言われた通りに改めた。いきなりの野菜水増し健康食にブラウニーは戸惑ったが、瞬く間に完食。例によって「ワン!」「きゅぅ~ん!」皿投げなどで「もう少しだけちょうだい」とおねだりをしてくるが、徹底的に無視を貫いた。
三時のおやつも夜食も即時廃止。三時になると、ブラウニーは私のズボンに噛みつきクイクイと引っ張るが無視を貫き通した。夜も同じだ。その分、室内の運動は愛情を注ぎに注いだ、とにかく頭を撫でて褒めることを繰り返した。ボールを投げて持ってくるだけでいいこいいこ、玩具の綱引きでも勝ち負けを五分五分にしブラウニーが勝てばいいこいいこと言った具合である。
散歩も私が速歩きをして先導する形に変わった。今まではブラウニー任せだったのだが、ブラウニー任せにしては現状はノッソノッソと長距離をダラダラ歩くのみで運動にならない、多少速歩きでいつもより歩行距離が足りなくても運動量を増やす方が必要だ。
こんな生活を続けること、数ヶ月…… ブラウニーは見事に2.0キロにまで体重を戻した。チワワの成犬としての標準体重である。前までと違いホッソリとし、ノッソノッソとした歩き方もスタスタとした側対歩に変わっていた。
食後のおねだりや、3時のおやつの更なるおねだりだが…… 体重が戻る前までは、おねだりをしても出てこないことから諦めたのかしなくなっていた。
だが、体重が戻った最近になって再開するようになっていた。おそらくだが、野菜水増し健康食をやめたことや、3時のおやつを再開したことで、またおねだりが出来るかもしれないと考えたのだろう。
私はブラウニーに甘く、ゴハンやおやつのタマゴボーロをもう少しだけ追加しそうになってしまう。ブラウニーが心から好きだからこそ、我慢し、NOを突きつけるんだ。
なぁブラウニー? この気持ち、わかってくれないかな?
ただ、本当に時折なのだが、おねだりをせずにそのまま去っていくことがあるんだ……
もう少しだけ頑張れば気持ちが伝わるかもしれないと言うのは飼い主のエゴだろうか?
おわり
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