朗報

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「僕はこれからどうしたらいいのですか?」 「私と毎日、質疑応答をしてもらう。当然ながら、質問には全て答えること。それと年齢測定をするための検査は毎日行う」  僕は検査から逃げられないことは残念だったけど、所長の言葉に従おうと思いました。 「わかりました。お役に立てるように頑張ります」  所長が僕の目をしばらく眺めたあと頷いた。 「では、葉山君。これから毎日、無数の質問を浴びせるから覚悟してね」  その時から、質問と検査の日々が続いた。  眠る時に年齢が急激に増える可能性があるということで、常に一人にはしてもらえなかった。  所長の容赦のない多くの質問と気が狂うほどの検査をこなして、部屋に戻ると職員3人と部屋の四隅に設置された監視カメラに見られる毎日だった。
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