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episode.3
「まずはお互いの名前を知らなきゃだめでしょ。」
「そうですね。あなたのお名前はなんというのですか?」
「僕の名前は、柊侑里(ひいらぎゆうり)。君は?」
「私は、桜衣花あかね(さいばなあかね)と言います。あかねはひらがなであかねと言います。」
「珍しい名前だね、可愛いじゃん。」
「ありがとうございます。」
「...てか、あかねちゃん。」
「はい。」
「敬語やめない?」
「え...。」
「だって、敬語って、あからさまに他人って感じじゃん。」
「そう言われればそうですね...。敬語はやめましょう。」
「うん、それでいい。」
「改めて、よろしく。」
「うん、よろしく。あかね。」
「...あかね?呼び捨て?」
「うん。そのほうがいいでしょ?あかねも僕のこと、侑里って呼んで。」
「分かった。侑里...。」
「いいじゃん。」
「じゃあ、病院抜けようよ。」
「うん、いいねそれ。行こう、あかね。」
こうして僕達は、病院を抜け出し、走った。
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