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外で遊ぶ子供たちの声で身を起こした恵子は、不自然な姿勢で一夜を過ごした結果の体の抗議に顔をしかめた。そして目の前にあるものに気付き、そして呆然となった。
『Liveyは運営サービスを終了いたしました。長い間ご愛顧ありがとうございました』
画面にはそう表示されていた。
ああ、本当に終わってしまったんだ。
喉の奥がくつくつと音を立てる。体ががくがくと震え始める。
ちゃんと、ちゃんと挨拶ができなかった。サービス終了が絆を失わせたりしないと言う事を伝えたかった。
体中がかゆくなって来る、呼吸が浅くなって来る。
ノっ君……
小首をかしげて微笑むオカメインコの様な姿が脳裏をよぎった。
「ノっ君!! 」
震える叫びが空気揺らした、声と同時にゴムの様に体が跳ねた。
「会いたいよ! ノっ君!! 」
その時だった。
斜め上からぶら下がるようにこちらを覗き込んでいる者が視界の隅に映った、いや、映り込み方がおかしい、明らかに至近距離であるのにピントが合っている。視界の四分の一を覆う程間近から覗きこまれているのに鮮明にその姿が分かる。
「なぁに?恵子さん」
それは聞き覚えがある声だった、ちがう、聞いた事など一度も無い、勝手に想像していた声だ。
ぱちくりと瞬きして小首をかしげるオカメインコの様な姿。
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