もう少しだけ一緒に

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 サーバに繋がる事でユーザーは自分の飼っているLiveyの世話ができ、同時にパークやコミュニティと呼ばれる仮想空間でその場にいるLiveyやそれを通してその飼い主とチャットする事も可能なだけでなく、ネットの海から望む情報を探させたり、買い物や予約などのナビゲートまでこなさせる事が出来た。  まるで端末のAIにガワを被せた様でもあるが彼らは個性的であり、効率の良いロボット型検索エンジンとは違い、探してくる情報やサイト、お勧めして来るものは飼い主か、あるいはLivey自身が好む様なものが多いと言うどこか偏ったもので、逆にそれが受けていたりもした。  ブームによって多くのユーザーは彼らを導入し、可愛がり、その結果数々のイベントが行われたり、関連グッズの販売、また何度もコラボカフェなども催されるまでになった。それは提供側がそれだけ手ごたえを感じ期待を寄せたと言う事でもあった。  本格始動したそれは少額の課金でLiveyにアクセサリーやその住処の為のアイテムなども購入できるようになり、有料メンバーだけが入れるサーバなども作られ、これもユーザーには快く受け入れられた。
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