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しかし世の中は移ろうもの、当初物珍しかったコンテンツもコンセプト上大きな発展が望める訳でもなく、熱狂的だったユーザーもいつしか惰性になり、ソーシャルアプリでありながらSNS機能が時代にそぐわないほど弱い事、そして検索エンジンとしてLiveyの個性が邪魔になる事から徐々にアクティブなユーザーは減って行った。
既に大きなプロジェクトとなってしまっていたLiveyを維持するために、提供側はより課金を促すシステムを新たに幾つも作らざるを得なかった。またそれに合わせてアイテムなどの価格も当初の10倍と高額になって行ったり、アイテムの抽選式購入方式を取り入れたりもした。
それは、ほのぼのとしていたLiveyの世界観とは合わず、皮肉にもユーザー離れを加速させる結果に繋がってしまった。
人員が削減されたのかサーバ内でも現実でもイベントは行われなくなり、発表されるのは高額な新アイテムや新種のアバターだけになってくると、ユーザーの多くが肌でコンテンツの終了を感じ始め、長く使っていた愛着ある者はサービス終了させまいとできる限りの課金で支えようとしたが、時期を合わせるかの様にITの技術革新が追い打ちを掛けたのは決定的だった。
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