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紗奈が手にしているのは、水色の小さな小鳥のぬいぐるみキーホルダーだ。
陽介は知らないキャラクターだが、ノノというキャラクターなのだろうか?
「違うよ。今、紗奈が名前つけた」
「見た瞬間? 早いな」
紗奈は「ノノ」を目線の高さまで上げてよく見た。そして、彼女に一つ質問をする。
「ノノは、誰に紗奈のお家に連れて来てもらったの? サンタさん?」
「……そいつに聞いても分からないと思うよ」
陽介は妹の行動を、呆れたように見て言った。すると紗奈は、
「じゃあ誰?」
と聞いて来た。
すると、なぜか陽介は詰まった。しばらく考えてから、兄は苦し紛れに言った。
「……サンタさんでも、会社の人でも無い人だよ!」
紗奈は推理する。
「じゃあ、陽兄サンタ?」
「違う」
「えっ、じゃあ誰?」
「紗奈の知らない人。『2人目のサンタさん』って言ってたよ」
──2人目のサンタさん?
それは、どういう意味だろうか。
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