Ⅶ
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Ⅶ
「こんにちはー!」 こちらに駆けて来る、人影を、
弓月
(
ゆづき
)
は少し目を細めて見る。 「……ああ、陽介君か」 「弓月さん、お久しぶりです」 「久しぶり。相変わらず元気だね、陽介君は」 弓月がそう言った時、その声を聞きつけて1人の
男
の
子
が、部屋の隅からひょっこり顔を出した。
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