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アメリカニューヨーク とある高層ビル最上階の1室扉の前 銀の髪に琥色の目の誰もが見惚れる美しい少年がいた その少年の名は一条瑠華(イチジョウルカ) 一年前父に言われアメリカの大学に通わされた俺 でもその時俺は族の総長をしていて断ったのだが絶対行かなきゃ行けないと言われ渋々アメリカにやって来た だが今はちょっと後悔している なんせこの一年忙しくて族の仲間や仲良くしていた奴に連絡出来ずにいたからだまさかここまで忙しくとは思わなかった 族の事も副総長に丸投げしちゃったし合わす顔ないけどいつか会えたらいいな⋯⋯            そんな思いが一年間続きこの間大学を飛び級で卒業した 俺頭良くて良かった そして卒業し色々あってまた父に呼び出された 瑠華「はぁ 今度は何言われるんだろう」 トントントン 俺はため息をつきながらも扉をノックした   バタバタバタ ガチャ 類「瑠華久しぶりだね 会いたかったよ 僕の愛しの瑠華~」バタ いきなり飛びついて来るので思わず扉を閉じてしまった 本当毎回毎回迷惑だから止めろって言ってんのに⋯⋯ 類「瑠華なんで閉めるんだよ」 瑠華「いきなり抱きついてきたらそりゃあ閉めるだろ それに毎回言ってんだろ突っ込んで来んなって」イライラ 類「ふふっ 怒ってる瑠華も大好き」 本当キモい 昔から父は俺を溺愛している しかもすごく過保護だ ちなみに俺の父はこう見えて世界トップの大企業の社長だ 母とは大分前に離婚している 瑠華「それで今度はなんのようだよ」 類「あっ そうだった瑠華には明日から日本の高校に通ってほしいと思ってるんだ」ニコ はっ? 何言ってんだ? この間大学卒業したばっかりなのにまた学校行けって言うのか? 瑠華「なんでだよ大学卒業しただろうが今更なんで日本の高校に行かなきゃ行けねぇんだよ」 類「いや 瑠華にも青春というものを体験してもらいたくてね 日本に帰りたいって言ってたしちょうどいいかなと思って」 まあ 日本には帰りたいけど学校かめんどくさいな でもみんなに会いたいなぁ 久しぶりの日本も堪能したいし⋯⋯ 瑠華「よし 行く」 類「決まりだな 手続きはもうしてあるから行くだけでいいよ」                それ俺が行くって言う前からやってるよな もしかして俺こいつの手の上で踊らされてる 類「ふふっ じゃあ瑠華これ被って」 なんだこれ黒髪の根暗みたいな鬘と黒縁メガネ ダセェ やだよこんなの被るの 類「瑠華被っといた方がいいと思うよ」 瑠華「なんでだよ」 類「瑠華が通う学校にはBLACK CATSのメンバーが通っている」 なんだと 一年前あいつらの族に勝ってから俺にめちゃくちゃ付き纏って来るんだよな バレたらめんどそうだし被っとくか あっでも嫌いな訳じゃない  瑠華「わかった 被ればいいんだろ」 類「それは良かった でもそれより心配なことがあるんだよね 向こうでは寮生活ってことなんだ しかも男子校僕の瑠華が変な野獣に食われちゃったらどうしようてそんなことになったら僕そいつ殺しちゃうかもしれない」 なんか言ってるけどほっといて行こう いちいち反応しても時間の無駄だから ( ´△`) 瑠華「じゃあ俺行くわ」 類「うん 本当はもっと一緒に居たいけどしょうがない気おつけて行っておいでね僕の瑠華」 俺はお前のじゃないから⋯⋯⋯
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