1.吉田純平《よしだじゅんぺい》
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その日は午前中で学校が終わり、僕は立ち上がった。百音との待ち合わせ場所は学校からほど近い公園で、歩けばすぐなのに、結局、僕はそこに行くことができなかった。 ――正門を抜けたところで母親に拉致されたからだ。 聞けば父と離婚するという。二人は僕の親権で揉めていて、いち早く母は僕の身柄を拘束にきたというわけだ。
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