1.吉田純平《よしだじゅんぺい》

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 もろちん、大切な用事があると訴えた。必死だった。そりゃそうだ。これを逃せば、二度とチャンスはないかもしれない。    しかし、母は聞く耳を持とうともしない。    こういう人なのだ。母は自分の物差しでしかものごとを判断することができず、人の都合なんて考慮もしない。
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