1.吉田純平《よしだじゅんぺい》

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 かくして高校野球を引退したものの、息をつく間もなく一気に受験の波が押し寄せてきた。    両親ともに弁護士をしているという僕は、辛うじて親が掲げる志望校の一つにひっかかりそうな成績を維持していた。親からの突き上げも強くストレスも溜まるばかりだが、橘百音(たちばなもね)との他愛もない会話だけが唯一の癒しと言えた。
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