1.吉田純平《よしだじゅんぺい》

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 橘百音は高校1年時にクラスメイトになってから、ずっと僕が片思いしてきた相手だ。目がクリっとしたどこか小動物を思わせる愛嬌のある顔は可愛いとした言いようがなく、そんな彼女の包み込む包容力にどれだけ心が救われたきたことか。    彼女の姿を見かける度に僕は駆け寄っていた。廊下の片隅で。教室のベランダで。時には下駄箱の前でも。
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