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違和感
何かがおかしい。俺はそう感じていた。
「あ。先生?昨日は先生の夢を見ましたよ?」
俺の手を握ってそんなことを言われていた。
空き教室でぎゅーっと抱き合い、俺はユノに聞いた。
「どんな夢だった?」
その時俺は、前を開けたユノの制服のシャツの中しか見えていなかった。
乳臭凄すぎるぞユノ。
うん。空き教室でそんな匂いさせたら。
「さあ?いい夢でしたが。感覚的な幸せをください♡先生♡カッコよくて素敵な先生♡」
「そりゃあいいが。論文出来なきゃ卒業出来んぞ。うぷ」
押し付けられたおっぱいがフニュン。
口元に押し付けられた先っちょはプンってなってて、あああああああ。
とりあえず認識阻害をこれでもかと重ねがけして、ユノと2人目の作製を開始することにした。
俺の前の住みかにユノが住み着いて、そろそろ5日が過ぎようとしていた。
おかしい。平等って言葉はどこに?
ユノは、ウルウルになったトロ顔で、俺の首に両手を伸ばしていた。
びっくりするほど伸びた手足。
太腿はいよいよプニっとしてきている。
1番驚いたのは、ああ、このたゆんとした、フワフワのおっぱいだった。
あれ?前は俺の腹あたりにユノの頭があったのに、今じゃ鳩尾のちょっと上にあって。
終の吐息?急な成長?いやまさか。
でも、ちっこくなくなったユノは可愛い。それは間違いない。
思わず腰を動かしながら、フワフワのおっぱいにむしゃぶりついた。
ユノの、可愛い絶頂の声が聞こえた。
離宮は、色々な人間がごった返していた。
カノンに挨拶したいおさびし村の連中は、入れ違いに走ってここまでやってきたらしい。
1度に全員来たら不味いってのは解るが。
今日は幼年組が来たのか。メロメロになってるなあ。
「まあ、畑仕事やってるからこんなもんじゃねえか?ゼンゾウ爺さんなんか飛んできたしよ。海の底に見つけたもんを引き上げたらまた集団で来るからよ。ユノ、婿さんも頼むぜ。年寄りの世話よろしくな?」
ホントに空飛んでるとは思っていなかった。
って言うか、まだ見たことがないが、おさびし村の老人会って一体。
って言うか、婿?初めて言われた。
ああ。でもいいか。
結婚したんだもんな。俺達。
ふと壁を見ると、幸せそうな、ウェディングドレスを着たユノを、お姫様抱っこしている俺の姿の写真が貼られていた。
何かおかしかった。
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