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あいつ、フライパンで弾きやがった。うお?!
向こうでヘスティアがフライパンを振り、
尖塔の2メートルの空間が、横に薙ぎ払われて消滅した。
落下しながら3発追い撃ちしたが、ヘスティアには通用しなかった。
更に、円形の衝撃が、直径20メートルの大きさで、建物ごと地面を圧壊させた。
住民の避難させといてよかった。
高速移動魔法を使って、一瞬で距離を詰めた。
「あん?ああソルス!使えんあのロリコン!」
ロリコンは、顔面だけ地面に埋まっていた。
「あたしん邪魔すんなや!っくらっど?!」
「ティア・アーネゼースだな?!ダブりまくってた馬鹿は?!俺の奥さん襲わせたなゼウスに!あいつどんだけなんだ?!神学大全読んだら、あいつ浮気以外してないじゃねえか!」
「安心しとけや!あいつは押っぺした!って言うかおめゼウスと変わんねえが!それであたしの教員気取りきゃあ?!っくらす!おめは許さん!」
ざっと聞いただけでおおよそ理解した。
「馬鹿か?!生徒のフリして入学するならともかく、延々ダブり続けるだと?!さっさと卒業しろお前は!」
「永遠に生徒であり続ける!夢現のようなモラトリアムって知ってっきゃあ?!卒業して就職とかやだで!最初の2年くらいはやっべえって思ったけどな?2年ダブった段階で解った!これは神の啓示だ!就職に煩わされるくらいなら、このまま生徒でいた方がマシだべや!」
神が神の啓示だって何?!
要するに、やたらフットワークのいい、攻撃的な魔王じゃねえか!
ヘスティアは、就職に関するプレッシャーに耐えられず、就職浪人であり続けているようだった。
「そうだ。あれはただの精神的引きこもりにすぎん」
「お前は何だ?!蜂?!」
「アースツー最強のヤリチンよ。お前は私によく似ている。よく。私はゼウス。姉に1発食らわせてやるがよい」
神界史上希に見る浮気神に、シンパシーを抱かれていた。
「ゼウスお前えええええええええ!裏切るんきゃあ!おめ、っくらっす!」
フライパンブンブンさせてヘスティアは言った。
「ぎゃあああああああああああ!姉ちゃんとハデスは嫌ああああああああああああああああああ!!お前どないとせえ!」
「神って奴はどいつもこいつもおおおおおお!何で訛んの?!って言うかハデスって何?!」
神学大全にハデス、闇っぽい雑魚クソ神で冥界で腐った死体と生きてる馬鹿。って書いてあったな。アライダー・ファーストエビルの本には。
「ええい最早迷いはない!姉ちゃんのことは私が1番よく知っている!ナビは任せろ!」
ソルスは轟沈、エラルは傍観する中、ゼウスをセコンドにして、ジョナサンはヘスティアと真っ向ぶつかる羽目になっていた。
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