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ひまわりの涙
アカデミーの街頭に並んだ、キッチングッズに囲まれていた。
「あー。じゃあ、ゼウスの馬鹿に代わって司会をやるのでぃいす!プロレスの次は料理対決!対決者、出てこいや!」
並び立ったロリとメガおっぱいの構図があった。
「お題はやっぱり家庭料理!オードブル、スープ、メインディッシュの三本勝負!時間は30分!キッチンファイトオオオオ、レディーゴオオオオオオオオ!」
フラさんとヘスティアはオードブルの製作に取りかかった。
俺だったら玉子料理だが、審査員に通用するかなあ?あん?
手を引っ張られて、俺は連れていかれた。
部屋の奥で、俺はフニュンとした唇と、濡れた舌の感触を味わうことになった。
「ユノ!怪我は大丈夫か?!」
「大丈夫です。こんな傷何ともないです。地方巡業の試合ではよくあるんですよ?凶器攻撃は。イサクさんとヒョウロクさんなんか入場に竹刀や鎖を持って現れることもあります。父はリングの上でお姉さんに渡された花束で殴りかかったりしますよ?それで、大抵老人会の人達にボコボコにされて盛り上がって終わります」
何それ?何が地方巡業だよ。
「ああ!それで大体解った!ありゃあ、お前等が書いた筋書きだったんだな?!」
「大体そうです。私が大きくなったのは、ティアの魔法です。先生の奥さんになっていたのは驚きましたが」
神による、現実の改編。
「ティアは、卒業したくなかったんです。でも、先生は絶対誰も見捨てない人だと言うと、だったら任せとけやって言ってました」
ホントに面倒な奴だ。神って。
「その辺の事情は解ったが、ユノ、何もここまでしなくたっていいだろう?おい!」
ユノは、やおらスカートを捲ってくまさんをつるりとずり下げた。
「先生?私のお尻、どうですか?」
どうですかってお前。
ニャンニャンちゃんの周りに生えたもしゃっ毛。あれか、マルゴのエステに行ったな?
ツルツルは嫌なんだ。って言わすなそんなこと。
「先生。相互平等条約って知ってますね?アリエールの家に泊まれば、次はマリルカ。その次はイゾルテ、エメルダと、泊まり歩くと言うのが平等条約の本質です。モテモテなカッコいい先生が大好きなみんなが結んだ条約です。カノンちゃんを身籠って、気が付けば、そんな条約が出来てました」
まあうん。出来てたね。恐怖の条約が。
お陰で身が休まったことがないよ。
「最初は、よく解りませんでした。先生のびゅーがあって、お腹の中がポカポカになって、臥待月さんと戦って、友達になって意識を失いました。目が覚めたら、お腹に赤ちゃんがいました」
まあそりゃあ嬉しかったんだが。股間も痛かったよ。
「お腹が大きくなるに連れて、先生は離宮に住むことになった私を訪れ、よくぎゅーってしてくれましたね?それと同時にフェリックス君が生まれ、アリエールにエメルダが、相次いで身籠りました。先生がマリルカに捕まった時はどうしようと思ったんですが、カノンちゃんが生まれた時に先生がいてくれて、凄く嬉しかったんですよ?」
俺も嬉しかったよ。殺されかけたからな。
さっきのプロレスの観客達に。
「お腹に赤ちゃんがいる間は、びゅーは禁止。そう思っていましたよ?びゅーの記憶は益々強くなっていきましたが。ところで先生、マリルカがお腹が大きくなって、先生、マリルカに会いに行きましたね?」
あん?
「先生は安定期って言ってて、ウキウキでマリルカのお尻をナデナデしてましたね?」
おう。うん。した。
「マリルカの次はエメルダ。アリエールにはなかったんですが、それでも、アリエールとイチャイチャイチャイチャ。ずっと見てましたよ?ダインクーガーで。アリエールはおっぱいペロペロされて嬉しそうに身悶えていましたね?どうですか?ハッキリ言ってください。ちっこい私とはしたくない。そう言うことですか?」
プリップリの尻突き出しながら何言ってんだ。
そして、改めてぞわっとしたよ。この経産婦ストーカーめ。
王宮のバルコニーで、ミラージュのお腹ナデナデしながらお尻パンパンしたり、ダインクーガーのベンチに座ってお腹ムニムニしながらアリエールのおっぱいペロペロしてたのも、臨月間近のエメルダと、ビーチで俺の上でお尻フリフリさせたのも、イゾルテの部屋で腰抜けるほどしてたのも、城の外の森で、立ったまま素っ裸で対面でフラさんとパンパンジュブジュブしてたの、みんな見てたの?
「お医者さんのマリア・コーウェル先生に聞きました。安定期をすぎて健康なママさんは、パパさんと幸せなエッチが出来るそうですね?先生?真の平等とは、どう言うことでしょうか?身籠っていた間、お預けになっていたエッチの回数は、どうやって解消されるんでしょうか?大きくなったこのお尻、どうですか?」
ユノのあざとさの本質が今解った。
俺は、とりあえずズボンを下ろしてユノの尻を撫でた。
スベスベでツルツルの尻は、見事に濡れすぼっていた。
狭い部屋の奥で、俺は4回、ユノの中で果てた。
ことが終わって、俺はユノの頭を抱いていた。
確かに、ユノのちっこい体を、俺は抱いていなかった。
あのちっこい体に手を出したら、とりあえず俺は変態の一種だと思ったからだ。
うん。この前のおさびし村で、見事俺はロリコンの仲間入りだよ。よかったなソルス。
赤ちゃん生んだロリっ子は、凄い可愛かった。
最初が半分詐欺みたいだったけど。
「ごめん。ごめんな?ユノ。ちっこいままお腹大きくなったお前見て、何か凄い罪悪感があってな?回数は大体みんな横並びになった」
「前提がおかしいんです。先生がびゅーしなければ、そもそもお腹に赤ちゃん出来るはずがないんです」
前に見たユノの涙。それは、ヘスティアなんかじゃなく、俺の不甲斐なさの表れだった。
「ホントに馬鹿野郎だ俺は。2人目作ろうな?ユノ。それで、2人目出来たら、お腹ペロペロさせてくれ。安定期のユノといっぱいさせて?」
ポカポカしたユノの匂いは、益々ポカポカさを増していた。
「先生♡大好きです♡じゃあ先生、次はアリエールの番です」
「え?ーーあ、あああああああ!アリエール臨月だった!」
「そうですよ。慌てん坊のパパ。男の子が生まれますよ?フェリックスくん以来の男の子が。さっきメールで「たしけてくだしまし」って来ました。きっと苦しがっています。ティアのことは私共に任せて、アリエールのところに行ってください。転移法陣は隣に。みんなが大好きな先生♡」
こんな幸せなことがあるのか。
「きっと帰るよ。お前が住む離宮に。愛してる、ユノ。ユノママ」
「待ってます。帰って来てください」
ユノの頬を流れた一筋の涙を指で脱ぐって、俺は立ち上がった。
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