料理対決トドメの一撃

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料理対決トドメの一撃

大好きな先生にお腹タプタプにされたイシノモリ・ユノ・エルネストは、幸せいっぱいで、料理対決会場に急いでいた。 ティアは友達だが神様。気の強さは尋常ではない。 プロレスは、楽しかったが受け身を取っていたから、ユノにとってはダメージはない。 それはティアも同じだろう。 筋書きを越えたところで、ティアに勝てるのか? でもいいです。幸せな私は全力を尽くします。 会場につくと、エラルがエキサイトしていた。 「さあ!最終戦前にここまでのポイントを紹介!オードブルは意外にもジョナ嫁の勝利!精力増大飯は審査員のハートをがっちり掴んでました!続くスープ対決はヘスティアの勝利!お腹にピーススープは、濃い味付けでお腹にダメージ食らったゼウスすら魅了!やっぱり姉ちゃん流石だぜ!さあ!両者イーブンで迎えた最後のメインディッシュ対決の行方は如何に!それ以前に嫁愛人の中で唯一料理上手なジョナ嫁に驚愕なのでぃいす!」 ぶん殴るわよエラル。 しかし、2人の闘気は高まっていた。 「じゃあ最終戦、メインディッシュ対決、レディー、ゴ」 「その最終戦、待ったあああ!」 割って入った男に、みんなの視線が集中した。 皮の帽子にコートを着た、陰気そうな男が、高いところに立っていた。 パイプオルガンで奏でられた、葬式の音楽をバックに、男は言った。 「私は世紀の墓掘り人、ジ・アンダーテ」 「おう。何だ魔王じゃねえか久しぶり。婆ちゃんも来てるぜ?」 「おぎゃあああああああああああああああああああああああ!!いや、ちょっとだけ待って!私ただの墓掘りさんだから!ちょっとだけ見てて!ね?!ね?!」 おさびし村民にめっちゃビビってた墓掘り魔王の姿があった。 ちなみに、セコンドの位置には目の周りを黒く塗った2歳児がいて、耳をガジガジやっていた。 「あん?300年ぶりでぃすねい。アンダー魔王。タイムリーパー以来でぃいす」 エラルは、ジョナサンとニュクスを巡る騒動で、魔王と300年前に飛んだことがあったが、それを今現在知っているのは、魔王とエラルだけだった。 ちなみに、ニュクスが現れるのは、実際には1年ほどあとになる。 「タイムリーパーと言うと、クロノス?」 ガイアが首を傾げていた。 「言うなってお前はあああああああああ!久し振りだな馬鹿エラルよ!私の乱入を認めるがよい!さすればこんなおぼこ女神一捻りにしてやろう!」 「あたしは構わないべや。さっさと降りてこう!頭押っぺしてやる!」 「ジョナ嫁はどうするでぃいすか?」 「別にいいけど、セコンド?魔王の耳齧ってる子だけ返して。ステラいらっしゃい」 「墓掘りさんて呼んでくれよだからあああああああああああああ!!」 「だったら、最終戦、ジョナ嫁の代わりに魔王!出てこいや!」 「墓掘りさんて何偏言えば解るの?!」 呆気にとられたユノの目の前で、魔王とヘスティアの最後の戦いが始まっていた。
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